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「移動平均線」とは?ハイローオーストラリア初心者向け基礎知識
更新:2020年12月18日
今回からいよいよ「移動平均線」のお話です!
こんにちは、NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です!
これまでまっすぐな線である「トレンドライン」をみてきました!
今回から、ぐにゃぐにゃした線の「移動平均線」です!
これをひとことでいうと「市場参加者の平均コスト」です!
言葉ではわかりにくいですね。
でも、これがわかると、ハイローオーストラリアが楽しくなりますよ。
ところで大学でもFXや為替について真面目に研究されているみたいですね。
※大学でもFXの授業(注1)
では話題を戻しましょう。
目次
〇 「移動平均線」はなんの平均?どんな線?
ハイローオーストラリアを始めて間もない方は、
「移動平均線」もなんとなくわかったようなわからないような、
というところで止まっているのではないでしょうか。
今回はとにかく
「どうしても最初に知っておくべきこと」だけまとめますね('ω')ノ
「移動平均線」は過去の〇本ぶんの平均値の線です。
・「移動平均線」は、「過去の一定期間の価格の平均値」を次々と描いた線です
・時間がたつにつれ、次々と新たな平均値が計算されていきます。その点をつないだ曲線なのです
・使う値はローソク足の「終値」です
言葉で書くとこんなふうになってしまうので、図を見るのが早いですね(;^_^A
〇 「移動平均線」の意味は?コストってなに?
「移動平均線」は、5本ならその期間の終値の平均を描いた線です。
たったこれだけなのに、
市場参加者の行動がハッキリと現れるすごい線なのです。
それがわかるのが
「平均コスト」という言葉。
テレビやラジオ、そしてFX業者のレポートなどで
「移動平均線」を指さしながら
「ここが市場参加者の平均コストです」といっているのを聞いたことはないでしょうか?
コストとは「資金をいくら使ったか?」です。
ローソク足であらわす価格そのままです。
たとえばドル/円が113円のときにロングをしてドルを買った人のコストは、
113円ということです。(手数料は無視しておきます)
だからそれらを平均した「移動平均線」の値は、
「市場参加者の平均コスト」なのです。
〇 「市場参加者の平均コスト」が意味する市場心理とは
市場参加者みんながいろいろな価格でドルを買った、
その平均コストが「移動平均線」です。
これがなにを意味しているのでしょうか?
図を見てください。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
黄色い「移動平均線」は「市場参加者の平均コスト」ですね。
「移動平均線」よりも上にローソク足があれば、みんなが買った平均値よりも上なので、
これまで買っていた人は儲かっています。
でも、
同時に売っていた人は、損をしています。
反対に
「移動平均線」よりも下にローソク足があるときは、
これまで売っていた人が儲かっています。
そして、
同時に勝っていた人は儲かっています。
市場参加者の一人一人がどんなポジションを持って何を考えているか、
本当のことはわかりません。
しかし、このように群衆の平均的な位置関係は
「移動平均線」でわかるのです。
〇 「市場参加者の平均コスト」に近づくと、トレンドラインのときと同じ現象が起こる
トレンドラインのことを思い出してみましょう。
なぜかトレンドラインの上でローソク足が止まったりしていました。
これは、それまでポジションを持っていた人たちが損切りや買い増し、
または売り増しをしながら戦っていたからでした。
同じことが
「移動平均線」でも起きます。
それにみんなが支払った
「コスト」ですから、市場参加者はより必死になります。
「コスト」を無にするわけにはいきませんからね!
・「移動平均線」にローソク足が近づくと、売り手と買い手の攻防戦が起きる
・そのうちどちらかが勝つので、「移動平均線」からはね返るか、突き抜けるか、いずれにしても大きな動きとなる
どうでしょうか。
トレンドラインのときよりも
市場参加者の欲や恐怖が生き生きと感じられるのではないでしょうか。
〇 ハイローオーストラリアで「市場参加者の平均コスト」を利用できれば強い!
ハイローオーストラリアのバイナリーオプションでは、
市場参加者の心理が読めてもそれだけで「上」「下」というわけにはいきません。
ただし!
もし
「移動平均線」を極めて市場参加者の心理を見抜けたら、
なかなかの敏腕トレーダーになれますよ!
ドル/円の
1分足で考えてみましょう。
5分移動平均線を重ねます。
(1)は、ちょうど面白そうな場面です。
これは、欧州時間に入り下降に勢いが付き始めたところです。
ドル/円は、前日の欧州時間から上昇を続け、
朝の東京時間には
「113円を超えるか?!」という緊張感がありました。
今思えば「113円を超えさせたい」という市場参加者は、
負けてしまったことになります。
下がってしまいましたからね(*'▽')
(1)のときのレートは
112.917です。
(1)のとき、それまで何本もローソク足の陰線が続いていましたから、
そろそろ調整が入りそうでした。
調整というのは、
売り方がいったん利益確定をして上がったりすることです。
(2)では、
いったん「5本移動平均線」を突き抜けて上昇しました。
(3)で、また
「5本移動平均線」を下に抜けました。
ここで大きな動きになります。
なぜなら、売り方が平均コストを回復した瞬間だからです。
それから、一つ気を付けることがありました。
(1)だけ見ていると、またそれまでのように
「5本移動平均線」に触っては落ちていくのかもしれないと思えます。
ここは、
それまでの調整がありそうだと気がつくと、見誤らずに済みます。
〇 まだまだある「移動平均線」の広大な世界
今の例だと「移動平均線で分析するのは難しいかな」と感じたかもしれません。
ポイントは「はね返るのか突き抜けるのか」を見極めるまでは焦らないことです。
これは
トレンドラインのときと同じです。
さて今回は、「トレンドラインと似た感じだね」というところまでお話しできました。
でも、
「移動平均線」の世界はとても広くて、
今回だけでは伝えきれないので次回もひきつづき
「移動平均線」です!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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※次回の記事はこちら
『「移動平均線」の基本的な法則「かい離」をハイローオーストラリアで使ってみる』
※移動平均線をもっと深く知ろう。
『手作りGMMAの作り方と無料GMMAをダウンロードする方法』
『GMMAチャートの使い方』
上の図のGMMAは自分で作れるのです!
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■■■■脚注■■■■
(注1)神戸大学大学院経済学研究科・経済学部 教員紹介 岩壷 健太郎