相性は最高？スプレッド×マーチンゲールの可能性とは！

更新：2018年03月20日

こんにちは、ミウラです！

2倍という高いペイアウト率を誇る、ハイローオーストラリアのスプレッド！

ただ単に利益が増えるというだけではなく、2倍という倍率がとても重要です！



前回少しだけ触れましたが、

この2倍というペイアウト率はマーチンゲールと非常に相性が良いのです！

今回はこのマーチンゲールとスプレッド取引の組み合わせの有効性について、

見ていきましょう。

目次

• スプレッドでない場合のマーチンゲール
• スプレッドありのマーチンゲール
• 実際にトレードしてみる
• スプレッドありで勝ちやすい場面

〇　スプレッドでない場合のマーチンゲール

マーチンゲールとは、1戦目で負けた場合、

次の取引では1戦目の倍の金額を投じる手法です。

負けるたびに取引額を倍にすることで、

最終的に一度勝てば、それまでの損失をすべて回収しつつ、利益が出せます。

スプレッドではない取引（ハイローオーストラリアのturboを想定）では、

ペイアウト率は1.9倍ですから、

1.9倍のペイアウト率でマーチンゲール・メソッドを使用した場合、

2戦目、3戦目と利益が目減りしていきます。

具体的な例として、1戦目の初期投資を1万円とします。

1戦目で負けて、2戦目で勝った場合の利益は、

2戦目の投資金額が倍の2万円なので、


2万円×1.9倍－1万円（1戦目の投資額）－2万円（2戦目の投資額）＝8000円


となります。

1戦目で勝てば、利益は9000円ですから、

勝負の回数が増えると利益が目減りしているのがわかりますね。

ちなみに3戦目勝利の利益は6000円、4戦目では2000円、

5戦目にはマイナス6000円になってしまいます。

〇　スプレッドありのマーチンゲール

ところが、スプレッドありの場合、ペイアウト率は2倍なので、

利益の目減りが起きません。

初回投資金額を1万円とすると、初戦で勝った場合の利益は1万円です。

2戦目では投資金額は倍の2万円なので、2戦目で勝った場合の利益は、


2万円×2倍－1万円（初回の投資額）－2万円（2戦目の投資額）＝1万円


となります。

これは3戦目で勝ったときも4戦目で勝ったときも変わらず1万円です。

スプレッドありマーチンゲールのメリットは、利益の減少が起きないことです。

〇　実際にトレードしてみる

さて、実際にスプレッドありでマーチンゲールを実践してみましょう。



いつもの1分チャートを使用します。

設定は、

ボリンジャーバンド（5分、2σ）、25分移動平均線、200分移動平均線です。

ボリンジャーバンドがシグナルの25分線を下に抜いたので、

ここからは上昇とするのが定石です。

しかし、今回は1時間足ベースでかなりひどい下げの最中。

Highでは買わずに、再度、下落に転じるまで待機します。



下げが出たので少し戻したところでLowで買って勝ち。

この手法だと半分くらいは1戦目で勝てちゃいますね。

ですが、これじゃマーチンゲールの実践にならないよ～、

とのことで、すぐに次の取引へ。



ボリンジャーバンド中央の平均線をレジスタンスだと考えて、

ローソク足が接触した瞬間にLowで購入。



残念ながら、予想が外れて負け。

これはスプレッドなしだと勝っていたケースかも・・・

高ペイアウトとの引き換えなので、仕方のないところ。

さあ、ここからマーチンゲール開始！

金額を2倍に引き上げます。



まだ下げは継続とみて、先ほどとまったく同じパターンでLowを購入。

結果は・・・



今度も予想が外れて負け。

これはスプレッドなしでも負けですね。

いくらスプレッド×マーチンの利益が目減りしないといっても、

投資金額がどんどん上がることを考えると、

できれば2戦目で勝っておきたいところ。

次の3戦目で頑張りましょう！



3戦目、投資額をさらに倍にします。

1戦目、2戦目ともに中央の平均線では失敗したので、

もう少し引きつけることを意識します。

ボリンジャーバンド上限で購入するのが理想でしたが、届きそうにありませんね。

直前の数本のローソク足の高値を参考にして、

その付近に上がったとき、Lowで購入です。



購入した瞬間からどっと下落して楽勝気分だったのですが、

最後に怒涛の追い上げが来てちょっと冷や汗。

でも3戦目で勝ちです！

収支は、


4万円（ペイアウト）－5000円（1戦目の金額）－1万円（2戦目の金額）－2万円（3戦目の金額）＝5000円


となりました。

3戦目までもつれこみましたが、

1戦目で勝った場合と同じ金額の利益を得られています。

これができるので、スプレッドとマーチンゲールの相性はバツグンなのです。

〇　スプレッドありで勝ちやすい場面

今回、スプレッドなしであれば、

勝てていたかもしれない場面が出てきました。

トレードを重ねていくとどうしてもこのような場面は出てきます。

このようにスプレッドありのトレードにとって不利な場面を避けるには、

1時間足で値動き（ボラティリティ）をチェックするのがおすすめです。

もっとも簡単に値動きをチェックする方法は、

今回使ったチャートを1分から1時間に切り替えること。

ボリンジャーバンドの拡大、縮小は、値動きの大きさによって起こります。

ボリンジャーバンドが拡大している場面は、

スプレッドありでも勝ちやすい相場だといえます。（注1）



ボリンジャーバンド以外にも、値動きの大きさを示すインジケータがあります。

代表的なものがこのATR（Average True Range）です。（注2）

ATRは値動きが大きいと上昇し、小さいと下降するインジケータです。

高い位置にあればスプレッド向きの相場、

低い位置であればスプレッドにとっては不利と考えることができます。

ATRはボリンジャーバンドが縮小している場面でも上昇するなど、

ボリンジャーバンドでは捉えきれない値動きをキャッチしてくれることもあります。

両者を並べてお互いに補うようにして使うのも効果的です。

■■■■脚注■■■■

（注1）ボリンジャーバンドの見方（FXブロードネット）
（注2）ATR（ヒロセ通商）