損失が出ない戦い方！そのコツは再投資にアリ！

更新：2018年03月28日

こんにちは、ミウラです！

FXやバイナリーオプションでは、

テクニカルの研究やファンダメンタルズの分析が重要視されますが、

同じくらい大切なのが

投資戦術、投資戦略であるとミウラは考えています！

特にきちんと押さえておきたいのが「再投資」に関する考え方！

得られた利益を再投資していくことで、

複利効果による利益の増大が見込めます。（注1）

この複利効果は絶大で、10%のリターンを再投資に振り向けると、

1.1×1.1=1.21　でリターンは21%に増幅されます。

バイナリーを行う上でも、この複利効果については、

常に意識していきたいものです。（注2）

また、得られた利益だけを元にトレードを行うことにすれば、

万が一、予想を外したときにも失うのは先ほど得た利益だけ。

元の資金を減らさずにトレードを進められるという

ディフェンシブな運用も可能です。

今回は、連勝を狙うバイナリーの戦法に

再投資の考え方も少し絡めて紹介していきます。

目次

• 損失を出さない戦い方
• 見分け方はかなり難しい
• 実戦での動き
• 戦略の組み合わせ方にもバリエーションが

〇　損失を出さない戦い方

利益も含めた資金をフル回転させ、大きな複利効果を狙う手法は魅力的ですが、

リスクも当然大きくなります。

まずは、得た利益のみを再投資に回す、

損失を出さない戦い方から身につけましょう。



狙うは1分チャートでのこのような大きなトレンドです。

画像は見切れていますが、この下までずっと強い下落が続いています。

インジケータはいつものボリンジャーバンド（5分、±2σ）、25分線、200分線。

注目すべきは、中央の平均線にほとんどタッチせずに下げていること。

前回お話した、

波動論の中期によく見られるトレンド中期に典型的な場面の特徴です。（注3）

中央の平均線がレジスタンスとして機能しないため、

上がってきたら買うという方法ではエントリーの機会がありません。

しかし、ひたすら陰線が連続しているため、

勝ち続ける限り、連続でLowを購入するという戦法が有効です。

購入金額は一定です。

ポイントは「勝ちづける限り」ということ。

勝ちで得た利益を再投資するかたちで、次のLowを購入します。

負けたらそこでトレードを終了。

負けによる損失は最後のみになります。

少なくとも初戦で勝っていれば、

損失をほぼ出さずに次のトレードにアタックでき、

連勝すればするほど利益が増えていく、となかなか夢のある手法です。

〇　見分け方はかなり難しい

ただ、この手法を実現するには、

大きなトレンドを事前に察知できないといけません。

どこでトレードにゴーサインを出すかという見分け方が

かなり難しいという欠点があります。



先ほどの下げの例で見てみましょう。

25分線シグナルをボリバンが上に抜いているので反転のサイン。

サインが出たローソクの高値付近が天井になるのですが、

そのローソクの安値付近が同時に、いちおうの底ラインにもなります。

これがブレイクされると、本格的な下げが始まる可能性が高いです。

ただ、この底ラインは、

天井ラインに比べて精度があまり良くありません。

どこを底としてよいかわからない場面も多いです。（後述）

よって、最初の1勝での利益をもとに決め打ちで次のLowを購入。

もし、大きなトレンドにつながれば莫大な利益を獲得。

もし、トレンドが出なくても、

最初の1勝による利益が元手なので損失は最小限。

このような戦略で攻めることになります。

〇　実戦での動き

では、実際に連勝狙いの再投資で攻めてみると、

どうなるのか実戦を通じて見てみましょう。



25分線を5分ボリバンが上抜きしました。

これが下落のサインとなって、陰線が連続している場面です。

ただ、ブレイク判定をする底ラインを非常に決めにくいチャートです。

サインが出た時点でのローソク足の安値を底ラインとするには、

その前後のローソクの安値も同じライン上にあることが望ましいです。

ところが、この場面にそれは一切ありません。

結局、単純にサポートとして機能しやすい25分線をブレイクしたことで、

下げが始まったと解釈。

最新のローソクが出現した瞬間に、Lowで購入しました。



まず1勝目を確保。

トレードはハイローオーストラリアのturbo1分で行っています。

サポートやレジスタンスまで引きつけて買う手法ではないので、

細かいレート差で負けやすく、スプレッドなしのほうを選択しています。

スプレッド付きではペイアウトが2倍であり、

1勝1敗で損失がゼロになるためとても魅力的ですが、

スプレッド差で負けてしまうと、トレードのルール上、

そこで打ち止めになります。

よって、1敗の損失よりも

その後の連勝を取り逃がしてしまうのが痛いです。

スプレッドなしの場合、1勝1敗では微損となりますが、

これは場代だと思って割り切りましょう。



1勝目で次のトレード資金を確保できたので、それを再投資します。

次のローソクが出た瞬間に決め打ちでLowを購入。

これで陰線が続く限り、全部勝ちになります。

資金も先ほど得た利益なので、気軽に決め打ちできるのがポイント。

これが手元資金の持ち出しだとなかなか気楽にはやれません。

次のチャレンジを気軽にできるのも再投資の強みですね。



2戦目も勝ち。

これはビッグウェーブが来たかも！？と期待が高まります。



ところが、3戦目の買いを入れようとした瞬間に

ズルっと大きな下げが・・・

かなり不利な感じのエントリーになってしまいました。

これが引きつけられないこの手法の弱みです。

しかも、大きな下げは下げ止まりのきっかけになりやすい。

この時点で嫌な予感がしましたが、

決め打ちで買ってしまったのでどうにもならず。



残念ながら、3連勝とはいきませんでした。



チャートで見ると、これはちょっと予測できない動きですね。

3戦目の負けは仕方ないと思います。



とはいえ、2勝1敗なので、しっかりと利益は確保。

2戦目以降は利益の再投資であり、ほぼ損失なしが確定しているので、

とても気楽に見ていられます。

〇　戦略の組み合わせ方にもバリエーションが

今回は損失を防ぐため、初回の勝ちの利益のみを再投資しましたが、

元手の資金と合わせてさらに倍額を再投資する、という手法もあります。

これに成功すると、利益は倍々で増えていくため、

とんでもないリターンを叩き出すことになりますが、

負けた場合、初回投資の金額を失うことになります。

ポーカーゲームのダブルアップの感覚に近いかも？

また、スプレッド付きトレードを選択して、

ペイアウト率を高めるという選択肢もありますね。

再投資の戦略はいろいろバリエーションがあるので、

自分でさまざまな組み合わせ方を試してみるのも面白いでしょう。

■■■■脚注■■■■

（注1）再投資（野村證券）
（注2）複利効果ってなに？（マネックス証券）
（注3）エリオット波動が変形した「エクステンション」とは？（外為オンライン）