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遅くても良い?「ダウ理論」の欠点、転換シグナルでハイローを攻略
更新:2020年07月29日
こんにちは、NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です!
「ダウ理論」は欠点もあるけれど、チャートを理解するうえで外せない内容でしたね!
今回は、「ダウ理論」の欠点に注目します!
そのひとつ、転換シグナルとはトレンドが転換したかどうかのシグナルということですが、
出るのが遅いのです!
ということは、慎重で信頼性も高いといえるのではないでしょうか?
知っておいて損はないですね。
目次
〇 どこかで見た?「ダウ理論」の転換シグナルとは
「ダウ理論」では
「トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する」という法則がありました。
そして、「ダウ理論」では
トレンドが転換する明白なシグナルを
「こんなふうですよ」と説明しています。
それが図にしてあります。
が、なんだか見たことのある図ですね。
同じような図は、
このブログでは「トレンドライン」や「水平ライン」「チャートの形」のときに取り上げました。
実は、ラインで分析するこの考え方の基本をアメリカではじめてしっかりまとめたのが、
「ダウ理論」だったのです。
復習もかねて次から
「トレンドの明白なシグナル」の見かたをお話しましょう。
※過去記事「チャートの形」(
注1)
※過去記事「ラインのおはなし」(
注2)
※トレンドラインによるトレンド分析(
注3)
※ダウ理論とは(
注4)
〇 「ダウ理論」はどこを「転換の明白なシグナル」としているか?上昇トレンド転換の2つの条件
まず、
「上昇トレンドが終わり、下降トレンドに転換する」場合です。
チャートが上がって下がって、と変化していますが、
各ポイントにA、B、C、D、と名前をつけました。
こんな流れで下降トレンドに転換していきます。
・Aまで上昇トレンドが続いた。Aで上昇トレンドが終わるのかな?
・Bまで下がったけど?
・Cまで上がってしまった。買戻しがあったからだね。でも、Aの価格(直近の高値)まで上昇できないようだ。
・Dで、Bの価格(直近の安値)を割り込み、下がってしまった!
・Bを割り込んだときが「明白なシグナル」の瞬間!下降トレンドに転換しました。
気を付けるのは、
「明白なシグナル」となる条件です。
この条件は2つあります。
(1)CがAまで上がりきれなかった
(2)DがBを割り込んだ
単に直近の安値よりも下がっただけでは「明白なシグナル」にならないのです。
(1)の条件である、「Aという最高値を超えることができなかった」ことがポイントです。
これらが揃わなければ、
「相場が弱くなった」とハッキリ断定できないということですね('ω')ノ
※直近の高値、安値とは(
注5)
〇 「明白なシグナル」下降トレンド転換の2つの条件
「下降トレンドが終わり、上昇トレンドに転換する」場合は、上昇トレンドのときと反対です。
・Aまで下降トレンドが続いた。Aで下降トレンドが終わるのかな?
・Bまで上がったけど?
・Cまで下がってしまった。反動の売りだ。でも、Aの価格(直近の安値)まで下がりきらないようだ。
・Dで、Bの価格(直近の高値)を上回って上がっている!
・Bを上回ったときが「明白なシグナル」の瞬間!
下降トレンドが転換するときにも、2つの条件に気を付けましょう。
(1)CがAまで下がりきれなかった
(2)DがBをうわ抜いた
下降トレンドが続くかどうか、そして上昇トレンドに転換したかどうか、
これは新たに安値を更新していくかどうかにかかっているのです。
安値更新には失敗しました。
だから「明白なシグナル」となるのです。
〇 わかっているはずの、アレも実は「ダウ理論」だった
ここまで、「トレンド転換の明白なシグナル」についてみてきました。
ただ、実際は図のようなシンプルなチャートになることは少なく、
複雑な形を描きながらトレンドは転換していきます。
しかし、どんなときにも
「トレンドが続いているのかどうか」「トレンドが転換したかどうか」
を判断するために見ることは同じです。
・高値を更新しつづけているなら、上昇トレンドは続いている
・安値を更新しつづけているなら、下降トレンドは続いている
これは、まえにもお話した法則です。
「ダウ理論」の「トレンド転換の明白なシグナル」は、この考えがベースにあるのです。
「シグナルが出るのが遅い」という「ダウ理論」の欠点は、
「ぜーったいにもう高値(安値)を更新しないよね」
という間違いのないところまで確認するからなのですね。
トレンドを見る基本をはじめてまとめた「ダウ理論」には誰でも今やお世話になっているのです。
これはやっぱりすごいなと思います。
※高値更新トレードのコツ(
注6)
〇 1分足でローソク足を見ればハイローオーストラリアに応用できます
では、ハイローオーストラリアで使えるでしょうか?
もちろん使えます。
これは、ポンド/ドル(GBPUSD)の1分足です。
A、B、C、D、のポイントを仮に決めてみました。
左上の小さなチャートは、このチャートの全体像です。
勢いよく上昇トレンドを作ってAまで上昇したのがわかるでしょうか。
Bをどこにするか、悩みますね。
ここでは、
長い陰線が象徴的だと考え、その陰線が終わったところをBと決めました。
しばらくすると、一時的に反発してCまで到達、
しかし上がりきらずBを割り込んで下がりました。
「トレンド転換の明白なシグナル」とみて、ここからも下がると判断、
1~3分のバイナリーオプションをしたいのですが……。
※トレンドの定義、見極めかた(
注7)
〇 ポンド/ドルの「Turbo」がないけどトレードできるのはなぜ?
ハイローオーストラリアではポンド/ドルの「Turbo」がないため、
2分や3分のバイナリーオプションができません。
※この記事の初出の当時と違い今はあります!ここでは15分取引の解説を読んでくださいね!
そこで、代わりに15分の「Highlow」のうち、残り時間が2~3分のものを選びます。
この場合は「しばらくは下がり続ける」という判断なので、
そんなに判定時間に神経質にならなくていいはずです。
30秒や1分ではなく、2~3分だったのは、ノイズを避けるためです。
約3分後、判定時間まで下がり続け、勝てました。
実は、バイナリーオプションの得意な人のなかで、ラインでトレードする人がいますが、
こんなふうにしているのですね。
練習してみてくださいね!では次回もお楽しみに!
※相場のノイズの例(
注8)
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※このダウ理論の記事はテクニカルアナリスト協会の教科書を参考資料に書かれています。
『「ダウ理論」の基本法則が相場の本質をスッキリまとめている件』
『間違えると大失敗!「ダウ理論」の「明白で現実的な転換シグナル」』
『【ティータイム】ダウ理論、エリオット波動、一目均衡表、難しそうな3種まとめ』
『「ダウ理論」でいう「ボックス圏」はレンジ相場のことですが、使い方は?』
『ハイローオーストラリアにもおおいに関係ある!長期トレンドの法則』
お時間のある時に読んでみてください。
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■■■■脚注■■■■
(注1)【ティータイム】三尊天井などのチャートの「形」について
(注2)ラインの話1回目「リターンムーブ」ってなに?!
(注3)トレンド・ラインによるトレンド分析(日本テクニカルアナリスト協会)
(注4)ダウ理論(日本テクニカルアナリスト協会)
(注5)ラインの話2回目!頼れる「水平ライン」とハイローオーストラリア
(注6)上昇トレンド途中の効果的な買いタイミング(その1)-「上抜け買い」(楽天証券)
(注7)【第2回】トレンドの見極め方
(注8)第267回
~ノイズとトレンド~(マネーパートナーズ)