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実は使えるゴールデンクロス!そのアレンジ法を紹介!
更新:2018年07月04日
こんにちは、ミウラです!
これまでバイナリーオプションにおける
移動平均線の素晴らしさについて説いてきたわけですが、
それはエントリーするポイントを、いつでもすぐに見つけやすいからでした!
ただ、実戦においては、
エントリーポイントを見つけるだけでは通用しない場面もあります・・・
例えば、これは1分チャートに
5分線(EMA=指数平滑移動平均線)を表示したものです。
このEMAを
サポート、またはレジスタンスと考えてエントリーしていくわけですが、(注1)
丸で囲んだ部分でトレンド転換が起き、
チャートは下降から上昇に転じています。
このトレンド転換を察知できないと、逆方向に買ってしまい負けとなります。
バイナリーオプションで勝つには、このトレンドの変化を予測し、
正しい方向(HighまたはLow)に買っていかなければなりません。
そこで今回は、チャートのトレンドをいちはやく察知し、
正しい方向性を把握する方法を紹介していきます。
目次
〇 移動平均線はテクニカル分析の基本
まず始めに、テクニカル分析には欠かせない
移動平均線についてご説明します。
数多くあるテクニカル分析で「移動平均線」は基本中の基本です。
世界中のトレーダーが移動平均線を見てトレードしています。
そのため、
移動平均線に関わるシグナルが点灯すると、市場心理が働きやすくなります。
移動平均線のシグナルを知らなければ、
トレンドを読むこともできませんし勝てるチャンスを逃してしまいます。
移動平均線を知り、そこに働く市場心理を理解しましょう。
〇 移動平均線の使い方
・単純移動平均線(SMA)
移動平均線にはいくつか種類がありますが、
最もポピュラーなのは
「単純移動平均線(SMA : Simple Moving
Average)」です。
ローソク足チャートの安値または高値の数本分を平均し、チャートにしたものです。
MT4などの相場分析ツールで、ローソク足25本分だとSMAは25SMAなどと表示されます。
日足の25SMAは「25日移動平均線」と呼ばれ、投資家でよく見られているチャートの一つになります。
よく見られているチャートというのがポイントになります。
・ 短期線、中期線、長期線
移動平均線は25SMAだけといったように、1本で判断することはあまりありません。
短期線・中期線・長期線といったように3本の移動平均線を表示させて分析します。
短期、中期、長期それぞれが明確な定義はありませんが、
例えば各々25、50、75であったり25、75、200であったりします。
これらのラインは一般的に相場分析ツールのデフォルトをそのまま使う人が多いので、
悩まずにそのままの設定で利用しても良いと思います。
・ 強いトレンドを知る
トレンドは
「上昇トレンド」「下落トレンド」「レンジ」の3種類に分けられます。
3本の移動平均線を用いると、今どのトレンドにいるのか一目でわかる様になります。
例えば、チャートが右肩上がりで
上から「短期」「中期」「長期」で並んでいる場合は
「強い上昇トレンド」と言えます。
傾きが大きいほど強くなります。
逆に右肩下がりで下から「短期」「中期」「長期」で並んでいる場合は
「強い下落トレンド」と言えます。
それ以外の状態は
「トレンドの転換期」か
「レンジ」を示しています。
〇 平均線のクロスに着目する
トレンドを把握するには、
複数の平均線のクロス(交差)に着目するのが基本です。
先ほどのチャートに25分EMAを追加したものを見てみましょう。
このように見事にクロスしていますね。
2本の平均線がクロスするとき、トレンド転換が起きた可能性は高くなります。
この場合だと、Lowで買い進めてきて、2本のEMAがクロスしそうなので、
トレンド転換に備えてエントリーを控える、
といった対応をすることで負けを事前に防ぐことができます。
〇 ゴールデンクロスとデッドクロス
2本の移動平均線のクロスで有名なのが、
ゴールデンクロス・デッドクロスです。
短い期間の平均線が、長い期間の平均線を抜いた方向にトレンドが発生した、
と捉える手法です。(
注2)
・ 長期トレンドの逆行はトレンド転換のシグナル
移動平均線でトレンドが確認できることが前述した通りでおわかりいただけたかと思います。
同様に、トレンド転換のタイミングも3本の移動平均線で知ることができます。
短期線は直近値動きに敏感に反応します。
長期線は逆に、直近値動きに左右されずに長期トレンドを示します。
しかしながら、トレンドはいずれ終焉に向かい転換します。
その転換のシグナルが、
「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と言われるものです。
この2つのシグナルは、
株相場においては当日情報で一覧になるほど
エントリーポイントの目安となっています。
・ ゴールデンクロスとは
下落トレンド中に、短期線が中期・長期戦とクロスし上抜けた時を「ゴールデンクロス」と言います。
きらびやかな名前ですがその名の通り値上がりを示唆しています。
このシグナルは
強い「買い」です。
・ デッドクロスとは
上昇トレンド中に、短期線が中期・長期戦とクロスし下抜けた時を「デッドクロス」と言います。
ろしい名前ですが恐怖を表す値下がりを示唆しています。
このシグナルは
強い「売り」です。
この様に、
下から上へ抜き去れば、ゴールデンクロスで上昇トレンド、
上から下へ抜き去れば、デッドクロスで下降トレンド、と言われています。
これはデッドクロスの例ですね。
25分EMAを5分EMAが下に抜いています。
そこから長い下降トレンドが発生。
5分EMAをレジスタンスとしてエントリーし続ければ、
かなりの連勝が見込める相場でしょう。
〇 ゴールデンクロス・デッドクロスは信用できるのか?
「そんなにうまくはいかないよ」と思う人がいたら、
それは実際にゴールデンクロス・デッドクロスを使ってみた事が
ある人ではないでしょうか。
そのとおりです。
ゴールデンクロス・デッドクロスは、
実はそこまで信頼性の高いサインではありません。(
注3)
これは最初にお見せしたチャートの画像です。
5分EMAが一度は25分EMAを下に抜いています。
しかし、下降トレンドは発生せず、
今度はゴールデンクロスを出現させ、上昇していってしまいました。
下降トレンドだと信じてLowで買うと負けになってしまいます。
ゴールデンクロス・デッドクロスが出現したからといって、
トレンドがその方向に出るとは限らないのです。
〇 ゴールデンクロス・デッドクロスを逆の発想で使ってみる
では、ゴールデンクロス・デッドクロスは役に立たないのかというと、
決してそうではありません。
ゴールデンクロス・デッドクロスは
確実に相場の節目を示してくれる重要なサインです。
使い方次第でとても有効なシグナルになります。
一番最初に、どうして25分EMAを追加したのかを思い出してみてください。
それはなぜ、あの場面で下げ止まり、上昇に転じたかを知るためだったはずです。
ゴールデンクロス・デッドクロスは、
1. そこからトレンドが発生する(トレンド発生が確定的になる)
2. そこで相場が反転する
の2通りの展開があるのです。
よって、ゴールデンクロス・デッドクロスを見たときは、
それまでのトレンドが反転するかもしれないという、
逆の発想で利用することも可能です。
ゴールデンクロス・デッドクロスは、トレンド継続か、もしくは反転か、のターニングポイント、
と考えておけばよいでしょう。
〇 実際にはどう運用する?
ゴールデンクロス・デッドクロスには、
1. トレンド継続
2. トレンド反転
の2通りの可能性があります。
相場の節目になることは確かだとしても、
継続か反転、そのどちかであるかを見抜けないと
バイナリーオプションに利用することはできません。
ここで重要になるのが、
クロスが完成した直後のローソク足の位置です。
これはゴールデンクロス・デッドクロスの両方が不発した場面です。
クロスが完成した後のローソク足を見てみると、
同じような位置で頭打ち、底打ちになっているのがわかります。
ゴールデンクロス・デッドクロスがトレンド反転になる場合、
クロス完成直後のローソク足の位置を超えられないケースがほとんどなのです。
このデッドクロスが成功した場面を見てください。
デッドクロスが成立した直後のローソク足のラインで激しい攻防が起きていることがわかります。
この攻防では売り方が勝利し、その後の長期の下げにつながりました。
したがって、
クロス出現直後のローソク足が形成したラインを突破できれば、
トレンドは継続するだろうと判断できるのです。
この場面だと、クロス完成直後のローソク足が作ったラインを下に突破できた時点で、
下降トレンドは継続と判断。
あとはEMAをレジスタンスラインとして、
lowで購入していくだけです。
〇 注目すべきはどのローソク足?
トレンドが継続するのか、それとも反転するのか。
その判断の基準になるのがローソク足の位置です。
注目すべきラインは、
ゴールデンクロス・デッドクロスが成立した次のローソク足の終値のレートになります。
なぜなら、その終値によって移動平均線の傾きが確定し、
クロスの出現も確定するからです。
(※終値採用の平均線の場合です)
このゴールデンクロスの場面だと、水色の水平線が基準のラインになりますね。
これを上に突破できれば、上昇トレンドは確定し、
Highで攻めていってOKということになります。
ただし、この基準となるローソク足は1本ぶん前後することがよくあります。
この場面もゴールデンクロスですが、
基準となるべきローソク足が1本後ろにズレています。
よって、クロスが出現した次のローソク足に厳密にこだわるのではなく、
ざっと眺めて底や天井を形成している部分を
判断のラインと捉えたほうがよいでしょう。
〇 バイナリーならではのチャンスの多さを生かす
判断基準となるローソク足が前後にズレるなど、
実際のトレードでは判断に困る部分も当然、出てきます。
しかし、
そういうときは華麗にスルーすればよいのです。
ハイローオーストラリアのTurboのような短時間取引は、
一回エントリーポイントを見送っても
すぐ次のエントリーポイントが巡ってくるというのが強みです。
FXや株取引のスイングトレードのように
何日もチャンスが来るまで待たされることがありません。
チャンスの多さという強みを生かし、
勝率の高そうな部分だけをしっかりと拾っていきましょう。
そして移動平均線は世界中のトレーダーが注視しているチャートです。
基本中の基本なので、分析できるようになりましょう。
「ゴールデンクロス」「デッドクロス」は強いシグナルです。
これらの言葉は株相場で使われ始めた言葉なので、
値上がりを「正義・良いこと」とし、値下がりを「悪・悪いこと」として表現されています。
為替市場では値上がり・値下がり双方で利益が得られるのでどちらもゴールデンなんですけどね。
つまり、
双方とも良いエントリーポイントとなりやすいのです。
移動平均線は常時表示して、常にトレンドを確認するようにしましょうね。
■■■■脚注■■■■
(注1)移動平均線の使い方 (じぶん銀行)
(注2)ゴールデンクロスとデッドクロス (外為どっとコム)
(注3)「ダマシ」のケースに要注意 (会社四季報ONLINE)