2勝狙いと3勝狙いはどっちが優れているのか！？検証してみる！！

更新：2019年12月09日

こんにちは、ミウラです！

勝率が大幅に上がるということで2勝で勝ち逃げする方法を紹介しましたが、

実際にどの程度、負けが勝ちに転じるかは気になるところです！

いざトレードしてみると、3勝勝ち逃げでも勝てたんじゃないか、

と感じることも時々あります。

その一方で、2勝で止めておいてよかったと思うこともあり、

実際に2勝と3勝でどの程度差があるかは測ってみないとわかりません。

そこで今回は、

同じ場面で2勝と3勝の勝ち逃げ法を使った場合、 どういう結果になるのか、

いくつかのサンプルをとって調査してみます。

果たして、明確な差は生まれるでしょうか？

目次

• 調査のルール
• MACDゴールデンクロス・デッドクロスの場合
• 0ライン通過の場合
• 負け方も重要になる

〇　調査のルール

エントリーする場面ですが、

これまでトレードしてきたなかで代表的な2パターンのエントリー方法で検証します。

まずは、MACDのゴールデンクロス・デッドクロスです。

これはそれぞれ上昇トレンド、下降トレンドの有名なサインです。

※　売買ポイント①　（マネックス証券）　（注1）

MACDの信頼性は他のインジケータよりも高いですから、

もっとも勝ちやすいポイントで比較することにします。

そして、もうひとつ比較する予定なのがこれ。

MACDシグナルの0ライン通過の直後です。

何回かまえにこのポイントでエントリーする方法を紹介しました。

MACDシグナルの0ライン通過は、最後のトレンド確認であり、

そのあとはトレンド反転するだけ、 というやつでしたね。

※ ２．MACD,シグナルとゼロラインの交差　（FXブロードネット）（注2）

転換を早めにキャッチできる方法で、

どちらかといえば連勝を狙いやすいので3勝勝ち逃げ向き、というイメージですが、

ここでも2勝と3勝でどうなるのかを比べてみます。

エントリーは毎分でトレンド方向。

逆方向にトレンド転換するサインが出た場合、そこでストップ（＝負け）とします。

MACDのクロス、0ライン突破、それぞれ10回分のエントリーをサンプルとして調べます。

そして、それぞれのトレードでの勝敗や勝つまでにかかった回数をみていきます。

〇　MACDゴールデンクロス・デッドクロスの場合

では、さっそくMACDのゴールデンクロス・デッドクロスでのエントリーを見ていきましょう。

MACDのゴールデンクロス・デッドクロスでのエントリーは、

はっきりとトレンドが出そうな角度の深いクロスと、いまいちトレンドが弱そうな角度の浅いクロスが混在しており、

後者では失敗が多そうです。

10回トレードしてみた結果ですが、

2勝勝ち逃げでは、8勝2敗。

3勝勝ち逃げでは、6勝4敗。

見かけ上はそれなりに妥当な結果が出ています。

ただ、中身を見てみると、けっこう厳しい場面があります。

例えば、最初のエントリーでは、

2勝勝ち逃げでは15戦かかっており、3勝では22戦までトレードが続いています。

これを15-22と表記し、負けは0とすると、全体の内訳は、

15-22、2-0、9-10、0-0、2-3、10-0、0-0、12-15、2-5

となっています。

傾向として、勝てるときは、2勝でも3勝でもトレード回数はそこまで差がない、というようにも見えます。

これは決め手となるのが、途中の連勝できる場面だからでしょうか。

こういった連勝部分をキャッチして決着、という場面が多いので、

2勝勝ち越したあと、3勝目までいってしまえる、というケースがいくつかありました。

ただ、2-0や10-0のように3勝に届かず、2勝なら勝ち抜けても3勝では失敗する、

というケースが10回で2回混じっています。

2-0となったケースがこれで、すぐ2勝できたあと、いきなりトレンドが上に向いてしまい、

3勝での勝ち逃げを狙うと負けとなります。

こういったパターンが増えるなら2勝で攻めたほうがよい、となりますが、

今回のサンプルでは、2勝をぜひおすすめする、というまでの差はついていないようにも思えますね。

〇　0ライン通過の場合

では、もうひとつのエントリーポイント、0ライン通過で10回、エントリーした結果についてです。

結果は、

2勝勝ち逃げで、7勝3敗。

3勝勝ち逃げで、4勝6敗。

3勝狙いではかなり厳しい結果となっています。

内訳は、

2－11、0-0、2-0、26-0、2-3、2-7、8-0、0-0、0-0、4-11、

となります。

0ライン通過エントリーの特徴としては、

2勝は比較的かんたんに達成できるが、3勝目にこぎつけるのが難しい、という印象です。

8-0になった場面がこちら。

丸のところからLowでエントリーすることになるのですが、

序盤で負けが複数ついたため、それを挽回するのに時間がかかりました。

2勝までは盛り返したものの、3勝目を狙う前にトレンドが上向きに転換してしまうため、

3勝狙いになると負けてしまいます。

このときのMACDシグナルがこうなっているのですが、0ラインを超えたかと思ってLowで入った直後、

またシグナルが0ラインより下に沈んでしまい、

ローソク足には逆向き、上方向への力がはたらいてしまったかたちになっています。

0ライン突破できれいに反転してくれなかった場合、負けが先行します。

やがて勝ち始めて2勝までは達成できるのですが、3勝目には届かない、というパターンが意外と多かったです。

勝ったパターンの2-11や4-11でも3勝勝ち逃げは2勝よりも多くのトレード回数を要していますが、

これも先行する負けをなかなか取り戻せずに長引いてしまった結果です。

3連勝しやすいとして導入した0ライン突破時のエントリ－ですが、

MACDの形状によっては、かなり厳しい結果になりやすいということがわかりました。

0ラインでエントリーするならば、2勝狙いに抑えておいたほうがよいかもしれません。

〇 負け方も重要になる

今回は詳しく触れていませんが、負けの場合の損失を抑えることも重要です。

勝ち逃げ法のベースである連続トレードは、負けても損失がそれほど拡大しないことがメリットでした。

この勝ち逃げ法でも、結果的に2勝や3勝できずに撤退となったときでも、

勝ち負けがイーブンならほとんど損失は出ません。

よって、勝率も重要ですが、負け方もまた大事になります。

少なくとも、チャート上で明確にトレンド転換しているのに、

トレードを引っ張り続けて大損害を被るようなことは避けましょう。

■■■■脚注■■■■

（注1）MACD（マネックス証券）
（注2）MACD（FXブロードネット）