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単純だが強力!移動平均線でバイナリーを読み解く!
更新:2018年05月07日
こんにちは、ミウラです!
世の中にテクニカル指標は数あれど、バイナリーオプションをするなら、
まず習得すべきは移動平均線の読み方だとミウラは考えます!
テクニカル指標を使いこなすには、
その指標がローソク足とどのような関係性にあるのかを知る必要があります!
それを知るにあたっては、読み方がわかりやすい移動平均線が最適なのです。
移動平均線とローソク足の関係性について知っておけば、
ほかのテクニカル指標の読み方もすぐに理解できるようになります。
しかも、
移動平均線は、多くのプロも使用している奥の深いテクニカル指標です。
入門編としてもよし、使い込んでもよし、という優れた指標なのです。
目次
〇 今一度、移動平均線を復習しよう
移動平均線は、
「グランビルの法則」で知られるアメリカのJ・E・グランビルが発明したテクニカルチャートのことです。
移動平均線はよくローソク足と併用されます。
移動平均線とは、
日足などの値(終値)を一定期間分平均化した値をプロットしたチャートです。
なぜ移動平均線を用いるのかというと、
主な理由は
相場の「大きな流れ(トレンド)」がつかめることです。
テクニカルとしては、
移動平均線はサポート・レジスタンスの線としてトレードの際順張りにするヒントになります。
順張りとは、上昇トレンドなら買い、下落トレンドなら売りと言ったように
順目でポジションを取ることです。
〇 移動平均線の4つの種類
移動平均線にはいくつか種類があります。
ここでは主な4つの移動平均線について説明します。
単純移動平均線(SMA)は、ある期間の終値を平均化したチャートです。
5日であれば、5日分の終値を合計し、5で割った値が移動平均の値になります。
最も一般的な移動平均線になります。
特段断り書きがなければ、移動平均線は単純移動平均線をさしています。
加重移動平均線(WMA)は、直近の価格に重み付けをして平均化したチャートです。
単純移動平均線と比べて、直近の値にバイアスがかかり敏感に反応します。
修正移動平均線(MMA)は、
ある期間の終値を平均化する際に過去の修正移動平均の値を含めて平均化を行います。
ですので、5日であれば、過去4日分は前回の修正移動平均値を用い(4倍する)、
直近1日分を足し込んで5で割った値が修正移動平均線の値になります。
特徴としては、過去の修正移動平均線を用い続けるので、
単純移動平均線に比べてなめらかなプロットになります。
また、意味合いとしては過去全期間のトレンドを含んだチャートになります。
指数平滑移動平均線(EMA)は、修正移動平均線と同様の計算を行いますが、
違う点は直近1日分に重み付けをする点です。
イメージとしては、修正移動平均線より直近の値に敏感になりますが、
加重移動平均線よりは敏感ではありません。
〇 3本の移動平均線(短期線・中期線・長期線)

移動平均線のテクニカルとしては
3本の移動平均線(短期線・中期線・長期線)を利用することが多いです。
例として短期線は「5・10日」、中期線は「20・25・75日」、長期線は「100・200日」となります。
直近の相場トレンドは短期線で確認し、中長期的な相場トレンドを中期線・長期戦で確認します。
移動平均線のチャートが、
上から
短期線→中期線→長期線
の順番になった場合、
強い上昇トレンドを示しています。
但し、中期線・長期線の傾きに注意が必要です。
傾きが逆張りや横ばい、なだらかである場合はダマシの可能性があります。
ローソク足が移動平均線よりも上方にある場合は強気の「上昇相場」、
ローソク足が移動平均線よりも下方にある場合は弱気の「下落相場」を表しています。
主に短期線で確認します。
ローソク足または短期線(5日)が中期線(75日)を上抜けした時を
「ゴールデンクロス」と言い、
上昇へのトレンド転換を示唆しています。
このシグナルは
「買い」を表しています。
逆に、短期線が中期線を下抜けした時を
「デッドクロス」と言い、
下落へのトレンド転換を示唆しています。
このシグナルは
「売り」を表しています。
ローソク足が上抜けた時はタイムラグが少なく、短期線が上抜けた時はタイムラグが少ないです。
ですが、ローソク足が抜けたからと言ってトレンド転換になるかどうかは不確実で、
短期線が上抜けるまで待つことも考え方の一つです。
中長期移動平均線の傾きが横ばい、または緩やかな場合は
「レンジ相場」を表します。
これは「ブレイクサイン」で、
相場のトレンド転換が起こる前触れになります。
このように、移動平均線は様々なシグナルを表しますが、
チャートの性質上「タイムラグ」が大きいために、「ダマシ」の可能性があります。
どのようなテクニカルにも言えることですが、
移動平均線だけなど単品のテクニカルでエントリーすることは非常に危険です。
他のテクニカル指標を参考にして、確実性を高めることで精度が向上します。
〇 移動平均線とローソク足との関係
移動平均線とローソク足の関係はとても単純です。
移動平均線より上にローソク足があれば、相場は上向き、
移動平均線より下にローソク足があれば、相場は下向き、となります。(
注1)
これはトレンドが下向きから上向きに転換した場面の画像です。
下落中はローソク足が移動平均線の下にあり、
上昇に転じると今度はローソク足が移動平均線の上に回っているのがわかります。
このことから、
ローソク足の位置が移動平均線の上に出ると上昇トレンドへの転換で買い、
下に出ると下降トレンドへの転換で売り、というような使い方もされます。(
注2)
もうひとつ押さえておきたいのは、移動平均線が何を意味するかです。
実は移動平均線は、その時点での平均的な購入レートを意味しています。(
注3)
移動平均線よりもローソク足が上にあると、
現在の価格はこれまでの平均取得価格を超えているということです。
つまり、その時点でポジションを持っている人は、
平均すると含み益がある状態、といえます。
みんなが儲かってる状態なので相場は強気、
したがって、
移動平均線より上にローソク足があると、相場は上向きと考えられるのです。
そして、ローソク足が移動平均線の下に回ると、
平均的にはみな、含み損状態になるので売られやすくなります。
そのため、
ここでトレンド転換した、と考えることもできるのです。
〇 なぜ、移動平均線はバイナリーオプションで使えるのか
移動平均線の基本的な読み方について述べてきましたが、ここからが本題です。
移動平均線をどうバイナリーオプションのトレードに活用するかです。
次の画像を見てください。
ゆるやかな
上昇トレンドの場面です。
ここでは常にローソク足が移動平均線の上にあります。
一時的に下がっても、すべて下ヒゲとなり、
トレンドが終わるまで平均線の下に回っていません。
ということは・・・
移動平均線まで落ちてきたところでHighを購入すれば、勝てるということです。
比較的エントリーしやすい部分だけピックアップしても、これだけのチャンスがあります。
このやり方、自分でトレンドラインを引く方法に似ていますね。
そうです。
移動平均線は、
トレンドラインのようにサポート(またはレジスタンス)として機能するのです。(
注4)
トレンドラインの場合、自分でラインを引く必要がありますが、
移動平均線であれば、
リアルタイムのレートから計算され、自動でラインが引かれます。
ラインの引き方に失敗することもありません。
また、トレンドラインはラインを引いたあなた自身しか見ることはできませんが、
移動平均線は多くの人がそれを見て参考にしています。
市場参加者が意識しているラインなので、
サポートやレジスタンスとして機能しやすいのです。
ミウラが移動平均線をおすすめする理由は、
誰でもお手軽にサポート(レジスタンス)ラインを引くことができるからなのです。
〇 移動平均線のパラメータについて
移動平均線を利用するにあたっては、
何日線を使うのかパラメータを設定する必要があります。
このパラメータにも意味があり、
日足の場合、1週間のうちの営業日である5日や、
1ヶ月のうちの営業日である25(または20)日がよく用いられます。(
注5)
バイナリーオプション、特にハイローオーストラリアのturbo 1分のような超短期売買の場合、
1分足チャートを見ることになりますが、
意味があるパラメータといえば、例えば、1時間である
60分平均線が考えられます。
しかし、実際に設定してみると、このように
かなり相場に鈍感な線となるため、
サポートやレジスタンスとしては、ほとんど使えないラインになってしまいます。
1分トレードに最適なパラメータは、個人の好みなどもありますが、
もっともバランスがとれているのは5分線です。
先程の60分線を5分線に変更してみると、
このように
かなりいい感じのサポートラインとなっています。
これより短期にしてしまうと、エントリーのポイントは増えますが、
ローソク足の位置に引きずられ、
だましが増えます。
これより長期だと、ローソク足の動きに対して鈍感になるため、
エントリーポイントがかなり減ってしまいます。
1分足チャートの場合のパラメータは、5分線を軸に考えるとよいでしょう。
なお、
この5というパラメータは1時間足でもかなり有効です。
日足の王道である5日線、25日線の設定をそのまま使用している人が多いのかもしれません。
〇 さらに改良された移動平均線がある?
移動平均線には、計算方法にアレンジが加えられた特殊なバージョンがあります。
なかでもバイナリーオプションのトレードに適しているのは、
EMA(Exponential Moving Average)です。(
注6)
日本語では、
指数平滑移動平均線と呼ばれています。
通常の移動平均線の場合、
5日線なら5日の終値の平均値として計算されます。
1日目の終値も5日目の終値も同等に扱われます。
これに対して、EMAは、5日目の値を2倍にして計算し、
そのぶん以前の数値を(日数+1)で割ることにより、比重を下げます。
この操作により、
直近の動きに敏感な移動平均線となるのです。
これが
単純移動平均線(白い点線)と
EMA(黄色い線)を同時に表示してみたチャートです。
EMAの黄色い線のほうが、常に先に動き出していることがわかります。
これは
EMAが直近の動きに敏感だからです。
丸で囲った部分では、EMAにのみ下ヒゲが触れています。
サポートラインやレジスタンスラインでエントリーするという手法の場合、
EMAを使ったほうがエントリーのチャンスは多いのです。
エントリーする位置もEMAを使ったほうが、おおむねで有利になりやすいです。
〇 移動平均線が読めるようになれば初心者は卒業
移動平均線がある程度、読めるようになると、
エントリーするタイミングに関して悩むことは少なくなります。
しかし、トレンドと逆方向に買ってしまうと負けになるため、
ここからは
トレンドをどれだけ正確に把握できるか、という勝負になります。
この時点でバイナリー初心者は卒業といっていいでしょう。
ここからは
トレンド読みという、相場師にとっての永遠のテーマとの戦いが待っています。
■■■■脚注■■■■
(注1)株式投資 初心者入門講座 #01 移動平均線と株価の位置 みんなの株式
(注2)株・FXに今すぐ活かせるチャートの読み方・使い方 図9 野村證券
(注3)移動平均線とは?(2ページ目) All About マネー
(注4)チャートの見方 移動平均線の使い方 じぶん銀行
(注5)ゼロから始める株入門【第21回】 ZAi ONLINE
(注6)実戦チャート術 第1回 移動平均線 外為オンライン