ボリンジャーバンドが完ぺきではない理由とMT4で使うときの注意点

更新：2018年03月12日

NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です(*'▽')

今回は、いちおうボリンジャーバンドの動きに名前がついているので、

それをササっと見てから、使うときの注意点をお話します！

そして基本の「順張り」を試しましたが、さて？

目次

• 3つの動きの呼び方「スクイーズ」「エキスパンション」「バンドウォーク」
• ボリンジャーバンドでの順張りの基本
• 実戦の前にボリンジャーバンドの設定をしておきましょう
• ここでスクイーズと見間違えるMT4の親切さ
• 実際のトレード前に見ておくことまとめ
• スクイーズ後にいつもキレイなエキスパンションは出てくれない

〇　3つの動きの呼び方「スクイーズ」「エキスパンション」「バンドウォーク」

ここは用語の説明だけになりますので、ササササっと済ませましょう。

知っていたほうが使いやすいですからね('ω')ノ

ボリンジャーバンドは価格の動きに合わせて、収縮と発散を繰り返します。

基本的には、以下の3つの場面があります。

（1）スクイーズ　いわゆるレンジ相場で、ボリンジャーバンドは狭く上下の動きもない。
（2）エキスパンション　スクイーズで溜めた力を発散させてボリンジャーバンドが広がる
（3）バンドウォーク　広がったボリンジャーバンドにローソク足がくっつく様にトレンドを作っていく

なかなかこういう説明どおりにキレイに動いてくれないのが、

ボリンジャーバンドが完ぺきではないといわれてしまう理由です(´・ω・`)

※ボリンジャーバンドとは（注1）

〇　ボリンジャーバンドでの順張りの基本

ボリンジャーバンドの順張りは、

エキスパンションとバンドウォークのときしかできません。

ハイローオーストラリアで順張りする人はあまり見かけないのですが、

面白いので一度ご自分の手法に取り入れられるかどうか、考えてみてください。

一番簡単な方法は、エキスパンションが起きてから

バンドウォークが続くことを期待してエントリーすることです。

エキスパンションは「レンジブレイク」と同じなので、

ブレイクした方向に勢いが続くと判断するのです。

でもボリンジャーバンドだけでなく、

できればレジスタンスライン、サポートラインくらいは先に引いておくと

トレードしやすいです。

※過去記事「トレンドライン2種を完全マスター」（注2）

〇　実戦の前にボリンジャーバンドの設定をしておきましょう

それでは、実際にハイロートレードに使う前に設定をしておきます。

MT4の左側に「ナビゲータ」ウィンドウがあるので、

そのなかから「インディケータ」「トレンド」と進むと「Bollinger Bands」が見つかります。

その文字をクリックしてチャートに引っ張り込みます('ω')ノ

（トレンドが出ない！みたいになったら図の右下の〇のところを確認、「+」をクリックして「-」にすると出ます）

で、設定用のウィンドウが出るので確認だけしておきましょう。

最初は、MT4標準のままで良いと思います。

・期間：20
・偏差：1
・適用価格：Close

これで「終値で計算したボリンジャーバンドの偏差1」が描かれます。

±1σのことです。

次に、もう一度同じことを繰り返します。

が、偏差だけ「2」にします。±2σが描かれます。

これでよくある「偏差1と2のボリンジャーバンド」がチャート上に現れました。

※メタクオーツ社の解説（注3）

〇　ここでスクイーズと見間違えるMT4の親切さ

それからMT4の便利さと不便さについてです。

MT4の右側にレートが書いてあります。

（なんでピッタリな数字じゃないのでしょうね汗）

それをクリックして動かすとチャート上下の縮尺が変わります。

これをあまり変えすぎると、そうたいしてスクイーズでもないのに、

そう見えてしまい判断を間違えます。

縮尺は「見えづらいな」と思った時だけ変更することにして、

できるだけ毎日同じチャートを見て慣れるようにしましょう。

上の図の左側も、±2σに触りまくっているということは

「価格がそれだけばらついている」ということです。

ボラティリティが高いのです。

それなのに、MT4をちょっといじっただけで

まるでスクイーズ（ボラティリティがない）しているように見えてしまうとトレードしにくいですね。

※ボラティリティとは（注4）

〇　実際のトレード前に見ておくことまとめ

豪ドル／円（AUDJPY）のチャートを開きました。

とりあえず、1分足でボリンジャーバンドが狭くなってきたので、様子をみます。

5分足で、直近の高値にレジスタンスラインを引きました。

ヒゲも多くあまりいいチャートではないですから、テストだけにしましょう。

ハイローオーストラリアのクイックデモを使います。

トレード前に見ておくことをまとめると、こうなります。

他のテクニカルを使うときとそう変わりません。

・スクイーズはある程度の時間、続いているか？
・スクイーズは水平に近いか？
・長期足のトレンドは？
・トレードする足のトレンドは？
・レジスタンスライン、サポートラインを引いたか？
・次にエキスパンションするだけの理由があるか？
・その後、バンドウォークするだけの理由があるか？

スクイーズが続く時間は長いほど良いです。

また、上の図よりも水平に近いほうが、ほんとうは良いです。

「エキスパンションするだけの理由」「バンドウォークするだけの理由」は

これまでの知識を総動員して判断します。

※過去記事「ボリンジャーバンド基礎の基礎」（注5）

〇　スクイーズ後にいつもキレイなエキスパンションは出てくれない

このお試しトレードの豪ドル／円ですが、

チャートは1分足で「3分」「Turboスプレッド」をトレードしました。

上昇しながらのスクイーズっぽい動きの後、ボリンジャーバンドの幅を下に抜けましたが、

「下」を買った後、チャートは上下に動き、負けてしまいました。

上に引いたレジスタンスラインは超えないようですが、

80分近く狭い範囲で動いていたのに、必ず次に広がるとは限りません。

ここがボリンジャーバンドの難しいところです。

次回は、エキスパンションの可能性を見極める方法をお話しますね！

※ボリンジャーバンドの欠点（テクニカルアナリスト協会の福永さんのお話）（注6）

■■■■脚注■■■■

（注1）ボリンジャーバンド（ぼりんじゃーばんど）（野村證券）
（注2）ラインの話3回目！使える「トレンドライン」2種を完全マスター！
（注3）Bollinger Bands®（ボリンジャーバンド®）（Meta Trader 5）
（注4）ボラティリティ（乙女のお財布）
（注5）「ボリンジャーバンド」の基礎の基礎
（注6）無敵に思えるボリンジャーバンドにも弱点が！　ディー・エヌ・エー（2432）で調べてみっか！の巻（ダイヤモンドザイ）