オーバーラン法が通じない！？そんなときの対処法は？

更新：2018年06月06日

こんにちは、ミウラです！

ハイローオーストラリア、turbo30秒の攻略法としてはオーバーラン法をおすすめしてきましたが、

まったく通じない場面もあることは確かです！



前回はなかなか撮れなかった2戦目で負けてしまうパターン・・・

相場との相性が悪いと、こんなふうに連発することも・・・

勝率が高いということは、それだけ相場との相性が重要になるということです。

地合いにフィットしない状況で勝負しても、まったく結果が出ません！

今回はオーバーラン法が苦手な相場の状況やその対処法などを中心に紹介していきます。

目次

• 苦手な状況その1　「1戦目で負ける」
• 1戦目で負けるときの対処法
• 苦手な状況その2　「2戦目で負ける」
• 2戦目で負けるときの対処法
• ローソクのかたちや時間帯に注目する
• おすすめは夕方から午後9時まで

〇　苦手な状況その1　「1戦目で負ける」

この30秒オーバーラン法で負けるとしたら、

この「1戦目で負ける」というのが一番多いのではないでしょうか。

ミウラがやって負けるときもたいていこっちのパターンですね。



ゆるやかな下りの場面。

少し戻りが出たので、戻りの上方向にオーバーランすると踏んでhighでエントリー。

しかし、30秒もたずに再び大きく下げて負け、という場面です。

敗因は下げが強いことよりも、むしろ上下のスイングが少ないことです。

流れは完全に下なので、それにぶつけてくる買い戻しが少ないと、

たとえ30秒でも持続できずにすぐに下がってしまいます。

下げが強めであっても買い戻しがそれなりに入る相場では、けっこう勝ててしまうものです。

逆に動きの少ない相場では、売り買いのぶつけ合い自体が少なく、

戻り方向にオーバーランしにくくなってしまうのです。



1分チャートで見ると、こういう短いローソク足になっていることが多いです。

一気に上げてきて、さてここから落とそうか、それとも天井練りしようか、

という迷いが現れる場面でもあります。

このようにいったん相場の足が止まりやすいときは、

オーバーラン法は失敗しやすくなります。

〇　1戦目で負けるときの対処法

1戦目で負けるときの対処法ですが、オーバーランはしないということで、

素直に押し目買い、戻り売りの要領でエントリーしましょう。



この場面を見てください。

オーバーラン法なら、押し目が出来たのを見て、オーバーランを想定し、lowで入るはず。

しかし、ここでは素直に押し目買いのようにhighでエントリーしています。

エントリー後、下にオーバーランするように見せかけて、すぐに値を戻して上がってしまいました。

highで買っていたので勝ちです。

チャートの描画では上下のスイングが大きそうに見えますが、

実はレートはほとんど動いていません。

典型的な無風状態での往って来いとなっています。



どのようにトレード法を切り替えていくか、ということですが、

あまり明確な指標がないのが悩みどころです。

とりあえずオーバーラン法でやってみて、

2連敗するようなら相場の状況が合っていないということを疑いましょう。

負けてもムキにならず、チャートを眺めて、上下のスイングの有無や値動きの大きさを確認。

動きが小さいようなら素直に押し目買い、戻り売りでエントリーしましょう。

〇　苦手な状況その2　「2戦目で負ける」

オーバーラン法では、1勝目のあと、すかさず反対方向に買うことで、

利益を積み増すのがセオリーです。

ただ、2戦目で負けてしまうというパターンも、少ないながらに存在します。



オーバーランを読んで1勝、

しかし、その後反転せず、そのままダラダラさげてhighで負けた場面です。

原因としては、トレンドが完全に消えつつある、ということがひとつ。

もうひとつは、やはり、値動きが小さく上下のスイングが弱いことでしょうか。

このふたつが合わさると2戦目での負けが起こりやすくなりますね。

なので、1戦目で負けるときほど頻度は多くないという印象です。

〇　2戦目で負けるときの対処法

2戦目で負けるときの対処法ですが、しばらくトレードを控えて待つ、というのが一番です。

トレンドの転換点では、そのまま同じ方向でトレンドが継続するのか、

それとも反転するのかがはっきりしません。

そこでトレードすると、どうしても勝ちが不安定になります。

さらに、トレンドの転換点であれば、また、すぐに次のトレンドが出やすいです。

その動き出しまでにそれほど時間はかからないため、

おとなしく様子を見ている方がよいでしょう。



トレンドの転換点で出現しやすいのが、この画像のような十字線です。

この十字線は、売り買いが拮抗する相場の迷いを示し、

トレンド転換のサインと言われています。（注1）

少なくとも、トレンドが足踏みするような場面であることは確かです。

これが出たということは、しばらく勝ちにくくなるかも、と警戒したほうが良いでしょう。

〇　ローソクのかたちや時間帯に注目する

オーバーラン法で失敗しないためには、トレンドがゆるやかに出ていて、

ある程度、上下にスイングしている相場を選ぶのがコツです。



この画像では、ゆるやかに上がっていて上下にヒゲの多い場面が、一番トレードに適しています。

トレンドが強く、オーバーランが発生しにくいトレンド中盤、

そして、十字線が出ているような迷い相場では失敗しやすいです。

また、トレードする時間帯も勝率にかなり影響してきます。

オーバーラン法は上下のスイングが激しいほうが勝ちやすく、

トレードが頻繁に行われている時間帯のほうが有利です。

日本時間の日中、特に10時以降は相場の動きが乏しくなることも多く、

オーバーラン法にはあまり向いていなかったりします。（注2）

それに対して、ユーロ勢が参戦する日本時間の夕方、

そして、アメリカでの取引が本格化する午後9時以降は取引が活発化し、（注3）

 オーバーラン法が成功しやすくなります。



これはユーロ時間のトレードですね。

きちんと2連勝できています。

チャートもギザギザの多さからわかるように、売り買いが交錯しているのがみてとれます。



こっちは午後3時ごろのチャートです。

動きがきわめて乏しく、かなりトレードしづらい状況です。

こういったときはトレードを避けたほうが無難かもしれません。

〇　おすすめは夕方から午後9時まで

夕方以降は取引が活発化し、オーバーラン法も機能しやすくなりますが、

アメリカ時間は取引量が多く、ロンドンフィキシングや指標発表の影響も大きいので

値動きが荒くなりすぎる場合もあります。（注4）

よって、適度に取引量が多く、

指標発表があってもドル円には間接的な影響しかないロンドン時間がおすすめです。

ただし、ポンド、ユーロは大きく動きますから、

これらを含む通貨ペアでトレードする場合は注意しましょう。

■■■■脚注■■■■

（注1）十字線（大和証券）
（注2）【東京時間】8時～15時（みんかぶFX）
（注3）【欧州時間】15時～21時　【ニューヨーク時間】21時～6時　（みんかぶFX）
（注4）一日の中で動く時間帯は？（楽天証券）