MT4とMT5のトレードレポートの使い方【プロフィットファクターと期待損益】

更新：2019年04月05日

こんにちは！

フィナンシャルプランナーで、海外FX大好きトレーダーのchieです！

XMのMT4やMT5でトレードをしている人は、

面倒な日誌を付けなくても成績表とグラフをすぐに出力してくれることを前回お話しました！

今回は、その成績表であるトレードレポートの使い方や次のトレードへの生かし方です。

意味がわからないままではもったいない自分だけのトレード情報の宝庫を読みこなしましょう！


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• XMのトレードレポートとは
• トレードレポートの日本語訳
• プロフィットファクターの見かた
• 期待利益の見かた
• これらの数値を今後にどう生かすか？
• 電卓のすすめ

〇 XMのトレードレポートとは

XMのMT4、MT5では、「ツールボックス」の「口座履歴」を見るとエントリーやイグジットの記録が残っています。

そして、ここで右クリックしてメニューから

「詳細レポート」または「レポート」を選ぶとグラフや勝率まで出てくるファイルが出力されます。

上の図は、XMのMT4口座のレポート例です。

この上のほうにトレード記録があって、この成績グラフは一番下になります。

そして、グラフの下に勝率（もちろん負け率も出ています）やトレーダーにとって

重要なプロフィットファクターなどがすでに計算されて記録されているのです。

※勝率 （注1）

〇 トレードレポートの日本語訳

たまたま、MT4で日本語になっているものがあったので比べるために載せてみました。

少しぼやけていて読みにくくてすみませんが、

最初にお見せしたMT4の英語の部分が位置もそのまま日本語になっています。

英語が苦手でせっかくのレポートの意味がわからないという方は、

これを見ながら、ご自身のレポートを分析してくださいね!(^^)!


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〇 プロフィットファクターの見かた

大切なところを説明します。

プロフィットファクター（Profit Factor）は、勝率よりも大切なものです。

というのは、FXでは勝率が30％と低くても総利益がプラスになることはよくあり、そのほうが良いからです。

レポートの期間の総利益と総損失の比率がプロフィットファクターですが、

これが1よりも大きければ利益はプラスになっているので「良いトレード成績を上げている」となります。

「総利益÷総損失」という計算式になるので当たり前といえばそうなのですが

プロフィットファクターが書かれているすぐ上に、

総利益（Gross Profit）と総損失（Gross Loss）も出ているのでチェックしてみましょう。

※プロフィットファクター （注2）

〇 期待利益の見かた

次に、自分のトレードを客観的に見るために大切な「期待利益」について説明します。

計算方法は簡単で、利益から損失を引いた金額をトレード回数で割るだけです。

「総損益÷トレード回数」になります。

つまり1回のトレードにつき、どれだけ稼げたかという平均値です。

もちろん損失が多ければその数値はマイナスになり

「1回トレードするたびにこれだけ損失を出している」という意味になってしまいます。

よく確率の話題で「期待値」という言葉が出てきますが、同じ意味です。

期待値はくじ引きをしたときの賞金の平均値のことで

「このくじ引きはどれだけいい賞金がもらえそうか」という判断材料にするのです。

(日本の投資信託の期待損益とは違います)


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〇 これらの数値を今後にどう生かすか？

意味の次は、今後のトレードにどう生かしていくべきかの例をあげてみます。

・プロフィットファクター　

1より小さい場合、トレードすべてを見直す必要あり。

損失のほうが大きい原因をまず第一に探る。

よくあるのが塩漬けで

「損失が膨らみすぎてやっとポジションをクローズ」ということをやっていないかどうか確認する。

勝率が高いのにプロフィットファクターが低いなら塩漬けを繰り返していないかどうか、思い返してみる。

あまり塩漬けしなかったのに、１より小さい場合はテクニカル分析の間違い、

慌てたりいい加減な根拠でのエントリーではないか振り返ってみる。

・期待利益　

マイナスになった場合「私ってこのままじゃトレードすればするほど、

損失を出すトレーダーなんだな～」といったん認識する(´；ω；`)

プロフィットファクターもヒントにして、何が問題か分析してみる。

多くの場合、損切りレベルを決めなおしてルールどおり厳格に損切りすることで改善する。

また、利益を伸ばせるようにすぐ利益確定しないようにしてみる。

どちらも成績が良かったときにぜひやりたいのは「何が良かったか」を書き残すことです。

次もそうしたいですし、新しいトレードアイデアの種になります。

〇 電卓のすすめ

今回はプロフィットファクターと期待利益についてお伝えしました。

こんなふうに一瞬で分析結果を出してくれるのはありがたいのですが、

なんだか体で覚えるというか、身についたという感覚がなく物足りないかもしれません。

そこで、自分でも電卓で計算してみるのをおすすめします。

なんとなくダメだとか、よかったとかでスルーしてしまうトレードの日々なら刺激を与えることもできますよ！

最後に、XMのMT5口座ではなんとこれらのレポートを日本語で出してくれるようになりました！

見本用に急ぎデモトレードをしたので貧相な図になっていますが、上のようにわかりやすくなっています。

口座開設のときに「使用言語」で日本語を選んでおくとこのように便利になるので、まだの方はぜひそうしてくださいね！


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■■■■脚注■■■■

（注1）勝率(しょうりつ)（ひまわり証券）
（注2）プロフィットファクター（ぷろふぃっとふぁくたー）（野村證券）