売買が少ない連休前・・・こんなときはヒゲに従え！

更新：2020年08月07日

こんにちは、ミウラです！

前回、なんとなくトレードが不調・・・

というようなときの解決法についてお話しましたが、

短時間バイナリーの場合、不調の原因の多くは値動きが足りないことにあります！

上か下に動いてくれないと勝ちにならない、という性質もさることながら、

動きがないときは、チャート自体も普段とは異なる挙動をするので失敗が重なりがち。

特に厄介なのは、ローソク足チャートにその動きのなさが現れてこないケースです。

今回は、値動きがないとき、チャートにどのような変化があるか。

そして、それにどう対処するかについてお話します。

目次

• 動いているように見えて動いていないチャート
• 反対売買が少ないときはどうするか？
• 0%、100%ラインは反転を警戒する
• 値動きにとぼしいぶんヒゲの信頼性が増す

〇　動いているように見えて動いていないチャート

短時間バイナリーを主戦場にしているトレーダーにとっては、

「これはおいしい」と思わせてくれるようなチャートがあります。


こんなチャートがそうです。

適度な長さの陽線と陰線が素直に並んでいます。

ぱっと見て、「ああ、やりやすそうだな・・・」と思う人も多いはず。

しかし、そこに罠があります。


Lowでエントリーを促す、複数のサインが出ています。

エンベロープ同士のクロス、4連続した陽線、そして、近くに23.6%のライン・・・

迷わず飛びついてしまいますが・・・


トレード画面のほうを見て、「ああ、これは無理か」とすぐに悟ります。

ローソク足では、そこそこの値幅をとりつつ、

適度な長さの陽線で上げてきているように見えていましたが、

その中身はほとんど動いていませんね。

本来、為替レートは売り買いが常にせめぎ合って、価格を決定しています。

このようなtick単位のチャートでは、売り買いが交錯するので、ギザギザになっていることが多いのですが、

このチャートは直線ばかりで、直線区間では一切、動いていないということになります。

理由は簡単で、週末に4連休を控えていたから。

こんなときは皆、様子見で積極的な売買は控えてしまうんですね。

※ 日本の4連休前で国内投資家は様子見姿勢か （フィスコ）（注1）

こういう動きのない相場では、本来起きるはずのトレンド反転などが非常に起きにくくなります。

行き過ぎたチャートを反転させるのは反対売買を行う人たちの注文ですから、

それがないと、反転せず、どこまでも一方に転がりやすくなるからです。

そのせいで逆張りは特に失敗しやすくなりますね。


実はこのときのトレードはギリギリで勝てました。

まあ、数秒ズレただけで負けの単なるラッキーなのですが、チャートでは6連続陽線を達成です。

反対売買の少ない相場では、いったん動きがつくと、なかなか止まらなくなるので、

このような連続陽線、陰線が見られたりします。

〇　反対売買が少ないときはどうするか？

このように反対売買が少なく、一方に転がりやすい相場はどう対処すればよいのか。

こういうときは、シンプルにヒゲを観察します。


まず、上ヒゲが長めに出たので、下に向かうかな？と予測します。

ここで陰線が連続しだしたら、そのままLowで乗っかります。

しかし、平均線に短めの下ヒゲを触れさせて、十字線が出ました。

これは下には転がらないよ、ということです。

なので、上向きに転がるのかな？とまた予測を変更します。

※ ローソク足チャート　（マネックス証券）（注2）


いったん下になりかけた流れが否定されたので、

上向きの流れは変わっていないとして、Highで入ります。

フィボナッチ0%へのタッチを目指すかもしれない、という予測も立てています。

実はこれまで触れたことはありませんが、

フィボナッチ0%にはあまり引き寄せられない性質があります。

というのも、0%を超えるということは高値や安値を更新してしまうことなので、

反対の注文が入りやすく達成されづらいのです。

しかし、本日は反対売買も少なめなので、0%タッチもあるかも、と読みました。


そして、あっさりと0%超え達成です。

こうなると上にブロックするものはありませんから、上への流れはさらに継続します。

が、売買が少ないので追随買いも連続では入りにくく、十字線でドロー負けを食らうリスクがあります。

ここは反転下げのタイミングを待つほうが勝率は高いです。

〇　0%、100%ラインは反転を警戒する

以前に100%ラインを突破した時の挙動についてお話しました。

そして、今回は0%ですが、性質は基本的に同じです。

0%や100%突破を達成すると勢いはつきますが、大きく反転する可能性も生じます。

0%や100%できっちり反転するとは限らないので、ここで逆張りエントリーするのは避けるべきですが、

大きく流れが反転することを警戒しはじめないといけません。


まず、下げサインがでており、これで反転の可能性が一段高まります。

しかし、ここではまだ入りません。

Lowの準備をしつつ、ヒゲを注視します。

そして、上ヒゲを見たら、Lowで 入ります。

売買が少ないので長いヒゲは出にくいです。

短いものでもかまいません。


まず1勝したあと、いったん様子見。

さらに陰線が続いたので、もう一度、Lowで入りました。

2戦目も勝ちでしたが、けっこうギリギリ。

下ヒゲが出ており、ここからはまた上、という流れですね。

このようにヒゲの動きで流れの方向をしっかりチェックしていきます。

〇　値動きにとぼしいぶんヒゲの信頼性が増す

いろいろな判断要素があり、混乱してしまうかもしれませんが、まとめれば方針はシンプルです。

トレード画面や経済スケジュールなどから反対売買が少ない値動きのない相場だと判断する。

そうなると相場はいったん転がりだしたほうにどこまでも転がる、と考えてトレードする。

売買が少なく、上下のブレがないぶん、ヒゲはだましになりにくく、相場の反転を示してくれやすい。

なので、ヒゲに素直に従う、ということです。

売買が少ない環境では、エンベロープのクロスやフィボナッチのサインは弱まりやすいので、

それらも踏まえつつも、現在、相場はどちらに転がっているかという方向性を優先してトレードしましょう。

そうすれば、普段と異なる動きにも対応できるようになります。

■■■■脚注■■■■

（注1)東京為替：日本の4連休前で国内投資家は様子見姿勢か(フィスコ）
（注2）はじめてのテクニカル分析　（マネックス証券）