ハイローオーストラリアでのトレードは勝率だけ？期待値を簡単に使う方法です

更新：2020年12月10日

こんにちは、NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です！

ハイローオーストラリアはバイナリーオプションなのですが、

FXの人が得意げに「期待値」とか「統計学」とかいっていることがありますね！

この考え方は株などでも大切ですが、バイナリーオプションではまず勝率に注目しましょう。

でも、この勝率を上げるためのトレード改善に期待値の考えを取り入れることができます。

今回はこのアイデアをいくつかご紹介します。

目次

• 「勝率」とは
• 「期待値」の基本は簡単なので大丈夫です
• 円高の例はどうなる？
• ハイローオーストラリアのトレード日誌から期待値を出してみよう
• 負けたときも計算に入れると完成です
• 1回だけでもやってみてください

〇　「勝率」とは

勝率は、バイナリーオプションでは特に大切です。（すべての回で同じ投資金額で買った場合）

勝率＝勝った数÷すべてのトレード数ｘ100

上の計算はごく普通の学生でも使う確率の式です。（必ず左から順に計算してください）

すべてのトレードのうち勝ったのは何パーセントかが出ます。

スプレッド取引のようにペイアウト2倍でも、

勝率が50％未満だと利益になりませんから、大切ですよね。

※確率とは （注1）

〇　「期待値」の基本は簡単なので大丈夫です

では本題です。

期待値はほんとうにわかりにくいですね。

未来については「株でもFXでも、100％当たる期待値は出せない」からです。

たとえば円高になると儲かる人がいるとします。

で、「今後1か月のうちに円高になる確率は30％」だから儲かる確率は30％だといっても、

未来にほんとうに円高になるかどうかは誰にもわかりません。

でも、期待値を出すには仮に「未来に円高になる確率は30％」ということにしないと話がすすみません。

（この30％は過去の統計から出してくるのですが…・）

期待値＝それが起こる確率（％）ｘそれが起こったら手に入る利益

上の式が、期待値を出す式で、これを使うしかないのです。

※円高とは （注2）

〇　円高の例はどうなる？

上の「円高になる確率は30％」という例ですが、

それに加えて「円高になったら100万円儲かる」ということなら、以下のようになります。

（手数料は利益から引きますが、今回は0円にします）

この例の期待値＝30％ｘ100万円

というわけで、この例の期待値は「30万円」ということになります。

〇　ハイローオーストラリアのトレード日誌から期待値を出してみよう

未来のことはわかりませんが、過去のトレード記録から、

自分のトレードにどのくらいの期待値があったのかを計算することはできます。

それを今後の参考にするのです。

トレード日誌をつけていれば

「10回のトレードのうち、欧州時間にユーロ/ドルで勝てたのは6回だった」などのことがわかります。

ですから、

「欧州時間に私がユーロ/ドルをトレードしたときの期待値は？」

という計算ができます。

では、スプレッド取引で1万円ずつトレードしていたとしましょう。

勝つとペイアウトが1万円なので、以下のようになります。

この例の期待値＝60％ｘ1万円

欧州時間に「私」さんがユーロ/ドルをトレードして勝ったときの期待値は6,000円になります。

※欧州株式市場と欧州時間 （注3）


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※トレード日誌は、勝率を上げるためにも大切なものです。

「トレンドライン実践編とトレード日誌の書き方基本編」

書き方がわからないときは、こちらを読んでみてください。
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〇　負けたときも計算に入れると完成です

ユーロ/ドルの例では、まだ勝った時の金額しか入っていません。

のこり4回のトレードでは、毎回1万円ずつマイナスになっています。

この場合も同じ計算をして、それぞれを足すと最終的に知りたい金額が出ます。

やってみましょう。

負けたときの期待値＝40％ｘマイナス1万円

答えはマイナス4,000円です。

勝った時の6000円と足して（6,000円から引いて）、最終的に出た期待値は2,000円です。

6,000+（-4,000）＝2,000

この2,000円が「私が欧州時間にユーロ/ドルを10回トレードしたときに期待できる利益」です。

6,000円よりも減りますが、大切なのは「プラスになるかどうか」ですから、

期待値がプラスのトレードなのでやってもよいことになります。

（ちなみにこの例なら、儲けの20,000円÷トレード回数の10でも出ます）

〇　1回だけでもやってみてください

今回お話した計算は、ポートフォリオ理論の教科書に出てくるもので、

ただしくは「期待収益」といいます。

ネットなどではぜんぶ「期待値」といってしまうことが多いので混乱しますね。

とにかく、簡単な計算ですからいろいろなパターンで出していると

自分がどんなトレードをしているかを深く知ることができます。

通貨別に出してもいいし、時間帯や健康状態、仕事の後と前のトレードの差など出してみると面白そうです。

たとえば「このテクニカル分析でトレードするとすごく期待値が高い」

「この通貨は期待値が低いからやらないでおこう」などなど、今後の方針のヒントになります。

ちなみに宝くじの発行枚数や当たり金額がわかれば、

同じ計算で期待値が出せ、がくぜんとします(笑)。

面倒に思えますが、やっていると面白くなるので1回でもいいからやってみてくださいね！


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※勝率を無視して利益が出るという説もあります。

「【例の勝率40％】まじめにトリプルアップ法を考える」

あわせて読んでください。
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■■■■脚注■■■■

（注1）【中学数学】3分でわかる！確率の意味とは？？（Qikeru）
（注2）円高　（えんだか）（SMBC日興証券）
（注3）欧州株式への投資について（みずほ証券）