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エキスパンションの予想と反転のタイミングを見極める
更新:2020年09月25日
こんにちは!
NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です!
今回はボリンジャーバンドのエキスパンションに強くなりましょう!
エキスパンションは、スクイーズ後に現れてうまくいけば、
しばらくの間一方向にチャートが進みます!
ハイロートレードにとっても大きなチャンスになり得るのです!
前回のようなエキスパンションの不発を避けることができるのか、
もう少し理解していきましょう。
目次
〇 エキスパンションおさらい
ボリンジャーバンドとは、
価格の「ばらつき具合」をわかりやすく描いてくれるものでした。
そのボリンジャーバンドは±があり、移動平均線の上と下に描かれます。
そして、その幅が狭くなったり広がったりして進んでいきます。
狭い時間が続くと「スクイーズ」、
広がったときを「エキスパンション」といいました。
そして、
エキスパンションの後、
ローソク足がボリンジャーバンドに従うように広がり続けるのを
「バンドウォーク」といいました。
※ボリンジャーバンドとは(
注1)
〇 良いエキスパンションになるための大きな条件ふたつ
いくつかの条件が組み合わさって、良いエキスパンションができます。
これが失敗のないエキスパンションですね。
条件の組み合わせは無限にあります。
しかし基本となる、大きな条件を二つにまとめると、こうなります。
1、スクイーズができるだけ狭く、そして長い間作られること
2、スクイーズで溜めた力を一気に吐き出すこと
スクイーズでしっかりと力を溜めたら、
吐き出すタイミングがダラダラと来るのではなく、
何かの理由で一気に来ることが必要です。
機動性が大切なバイナリーオプションですから、
まずはこの大きな条件だけ気にしましょう。
(
良いエキスパンションとは、バイナリーオプションしやすいという意味でもありです)
※ボリンジャーバンドの形状、エキスパンションなど(
注2)
〇 相場が力を溜める理由(スクイーズになる理由)
ドルや円など、各国が決済に使っている通貨は、
基本的には需要と供給で価値が決まります。
それも、絶対的な価値ではなくて他の国の通貨との比較ですから、
相対的な価値です。
それがドル/円とかの通貨ペアの価値ですね。
ドル/円の相場がスクイーズ(レンジ相場)だというのは、
需要と供給のバランスが取れているともいえます。
ただし数分で終わるハイロートレードにとっては、
1年間の貿易などはあまり関係ありません。
ハイローに関係ある、数分間~数時間のスクイーズは何が理由なのでしょうか?
それは、
・買い方と売り方が同じだけ存在する
何分経っても、売ったり買ったりが続き価格が大きく動かない理由はこれですね(;´Д`)
(流動性の高い通貨のみ)
買い方と売り方が誰なのか、それは機関投資家だったり個人だったりさまざまです。
誰だとしても、「前週の高値付近」だとか「200日移動平均線の近く」だとかいう理由で
買いと売りの勝敗がなかなか決まらないのは同じです。
このような価格では、長い時間のスクイーズが起こりやすく、
その後のエキスパンションにも期待ができるものです。
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※レンジ相場の使い方をさらっと知っておくにはこちら。
『「ダウ理論」でいう「ボックス圏」はレンジ相場のことですが、使い方は?』
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※需給とは(
注3)
〇 相場の力関係が崩れて、エキスパンションができる理由
買い方と売り方の勝敗が決まらないうちは、綱引きをしているようなものです。
そして、この綱引きで勝敗が決まった瞬間からエキスパンションが始まります。
スクイーズの時間が長くなるほど、市場参加者(のポジション)が貯まってきます。
勝敗が決まった時はそれだけ大きく一方向に動きますが、
それだけではなく
スクイーズの端っこをストップロスにしている市場参加者も多いので、
そのストップロスがついてまた動きが強くなります。
参加者の多さとストップロスのせいで長いローソク足ができて、
ボリンジャーバンドは大きく広がるというわけです。
※ストップロスオーダーとは(
注4)
〇 良いエキスパンションを予想するにはココを見る!
これまで見てきたように、ファンダメンタルな理由がどうあれ、
物理的にスクイーズやエキスパンションがやってきます。
今度は、「良いエキスパンション」になるかどうかを予想してみましょう。
できるだけヒゲも作らず、
数分間でいいのできれいに一方向に向かってくれると最高です!
まとめてみましょう。
・「前日の終値」や「キリの良い数字」のような意味ある価格の近くでスクイーズが作られていた後
・金融政策の大幅な変更や政権交代などの大きなマクロ的理由で価格が動き始めたとき
特に意外な金融政策などがあると、
エキスパンションからはじまり、長いバンドウォークになっていきます。
例としては、
「スイス中銀が無期限介入を終了」「トランプ氏が大統領選に当選」「黒田バズーカ」
などがあげられます。
(ただしヒゲもできてしまう)
見極めるために、経済指標のチェック、トレンドラインを引く、
という地味な準備が大切です。
※経済指標の読み方(
注5)
〇 良いエキスパンションまとめと反転のタイミング
そのエキスパンションも、
いずれ反転してボリンジャーバンドは小さく縮んでいきます。
そのタイミングも知っておきましょう。
図で見たほうがわかるかもしれません。
・エキスパンションが作られたトレンドの反対側のボリンジャーバンドが反転したとき
上がっているときならマイナスの側のボリンジャーバンドが折れて、
上に向かうときのことです。
これが起きると、そろそろエキスパンションも終わりだと判断します。
(強いときはまた広がりますが、そうなればエキスパンションではなく、バンドウォークになります)
ボリンジャーバンドはわかりやすく、使いやすいので逆に簡単に相場を判断してしまい
「ボリンジャーバンドに騙された」という失敗も多いのです。
良いエキスパンションを予想できるようになって
ぜひボリンジャーバンドを使いこなしてくださいね!
それでは、読んでいただきありがとうございました!
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※バンドウォークについても読んでおいてくださいね。
「ボリンジャーバンドのバンドウォークをバイナリーオプションに使う!」
基本的な使い方からしっかりわかりますよ!
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■■■■脚注■■■■
(注1)ボリンジャー・バンド(Bollinger
Band)(マネーパートナーズ)
(注2)第2回ボリンジャーバンドの形状(楽天証券)
(注3)基本需給その1(外為どっとコム)
(注4)ストップロスオーダー(外為どっとコム)
(注5)中級編2 FX
~相場の読み方~(外為どっとコム)