「ダウ理論」でいう「ボックス圏」はレンジ相場のことですが、使い方は？

更新：2020年07月18日

こんにちは、NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です！

「ダウ理論」の基本法則は7つありますが、今回はそのうち「ボックス圏」の法則についてです！

これは「レンジブレイクアウト」というFXの手法に関係あります！

バイナリーオプションでは、あまり使わないのですが、

チャートを読むうえでとても重要な手法なので、取り上げます！

必ず一度はしっかりと意味を理解しておきたい手法なんですよ。(^^)/

目次

• 「ボックス圏」とは？ややこしいので再チェック
• 「レンジ」は「ボックス圏」と同じ意味
• FXでのレンジブレイク手法のやりかた
• ハイローオーストラリアでレンジブレイク手法は使えるか？
• ハイローオーストラリアでレンジブレイク手法を使ってみる
• 【まとめ】レンジブレイク手法の問題点と注意点

〇　「ボックス圏」とは？ややこしいので再チェック

では今回も、「ダウ理論」の基本法則のおさらいです。

「ボックス圏」についての法則は、こうでした。


（5）ボックス圏（ラインとよぶ）というものがあり、そこを離れたときにトレンドができる


でしたね。

日本のトレーダーにとってこの「ボックス圏」という言葉がわかりにくいです。

そしてもっとわかりにくいのが「ライン」という表現。トレンドラインとごっちゃになってしまいます。

ここでしっかり整理しておきますね！


・「ボックス圏」はレンジのこと。
・ラインは「ボックス圏」の別の呼び方。


私たちが、いつも「レンジ」って呼んでいるものについての法則なのでした！


※ボックス圏とは（注1）

〇　「レンジ」は「ボックス圏」と同じ意味

チャールズ・ダウさんには申し訳ないのですが、

ここでは使い慣れた「レンジ」という言葉を使わせていただきます。

レンジとは、一定の範囲内で価格が上下しつづけることです。

高値と安値で水平ラインを引くと、その中におさまるチャートの形ですね。

そこで今回の法則の意味は、以下のようになります。


・レンジブレイクすると、トレンドができる


トレンドがしっかりできはじめれば、トレードしやすいですよね。

いつも使っている「レンジブレイク」手法も、ここにあったということです( ﾟДﾟ)

〇　FXでのレンジブレイク手法のやりかた

知っている人も多いかもしれませんが、一度ここでレンジブレイク手法を確認しておきましょう。

レンジブレイク手法は、以下の手順で行います。


（1）レンジ相場かトレンド相場かを確認
（2）レンジ相場なら上下（高値と安値）にラインを引く
（3）レンジからローソク足が出るのを待つ
（4）ローソク足が出た方向に素直にトレード


ただし、レンジ相場かトレンド相場かを確認するために、

先にラインを引いてみるのがいいかもしれません。

上の図のように、同じようなところを行ったり来たりして、

いつも高値と安値が同じなら、レンジ相場です。

そして、上か下、どちらかからローソク足が飛び出るときが来ます。

そのときまでには、レンジ相場の間に集まってきたトレーダーたちのお金が貯まっています。

なので、その後どちらかに動いたときには大きく動きますよ、ということです。

大きく一方向に動くときは、利益を取りやすいです。

これをレンジブレイク手法といいます。

（レンジブレイクアウトとも呼ばれます）

〇　ハイローオーストラリアでレンジブレイク手法は使えるか？

ハイローオーストラリアのチャートは、MT4の1分足のチャートよりも細かくて精密です。

これを見て、上の図の赤い四角のところをレンジとして、動いたときに「上」を買うということもできます。

しかし、これだけだとダマシかどうかの判断が難しいので、MT4のチャートも見ることにしましょう。

〇　ハイローオーストラリアでレンジブレイク手法を使ってみる

ちょうどドル/円（USDJPY）の1分足が、10分くらいの間レンジになっています。

このレンジ相場が終わり、どちらかに動くのを待ってハイローオーストラリアで動いた方向を買います。

レンジの高値と安値のところに水平ラインを引いておき、ストキャスティクスを出しておきます。

ハイローオーストラリアにもログインして、トレードしたいところを表示しておきます。

どうやら、下に下がりそうですが、どうなるでしょうか。

〇　【まとめ】レンジブレイク手法の問題点と注意点

一度、ダマシがありました。

これを判断するのは、ストキャスティクスなどのオシレータ系です。

オシレータがしっかりと下がっていなければ、ダマシだと判断します。

次に、また下のラインを抜けて下がりました。

このとき、すぐに「下」を買うなら、5～15分のバイナリーオプションでないとふつうは勝てません。

なぜなら、チャートがもう一度ラインまで上昇していくからです。（100％ではないですが）


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※この動きはリターンムーブといってよくある動きなので覚えておきましょう。

『ラインの話1回目「リターンムーブ」ってなに？！』

こちらで分かりやすく説明してあります。
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これは、いわば反動の動きなので、この動きが過ぎてから「下」を素直に買っていきます。

反動の後また下がるということは、

ラインがサポートラインからレジスタンスラインに変わったということです。

それなら安心して「下」を買えます。

なので、このときは1分のバイナリーオプションでも大丈夫です。

こんな風に、ダマシや反動があるのが問題点です。

だからなのか、バイナリーオプションではあまりレンジブレイク手法を薦める人がいません。

でも、ここに書いた注意点に気を付ければ、なかなか使えるんじゃないかなと思いますよ(^^)/

では、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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※ダウ理論については、特集をしています。

『【ティータイム】ダウ理論、エリオット波動、一目均衡表、難しそうな3種まとめ』

『「ダウ理論」の3つの基本法則が、ファンダメンタルが苦手な人に自信をつけてくれる』

『ハイローオーストラリアにもおおいに関係ある！長期トレンドの法則』

テクニカルアナリスト監修ですから安心して読めますよ。
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■■■■脚注■■■■

（注1）ボックス圏相場（大和投資信託）