Home »
攻略法 » 【ティータイム】「一目均衡表」の「波動」の基本と使い道を予習!
【ティータイム】「一目均衡表」の「波動」の基本と使い道を予習!
更新:2020年09月27日
こんにちは!
NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です!
次回から、ハイローオーストラリアのトレーダーにもよく使われている
「一目均衡表」のお話をしたいと思っています!
その前に「ティータイム」で軽く「波動論」の基本と使い道に触れておきます!
なんとなく教授クラスのすごい人にしか分析できないイメージがありますが、
「一目均衡表の波動」の基本はとてもシンプルです!
安心してください。(;^_^A
目次
〇 「一目均衡表」の「波動」は「一目均衡表」と分けて覚えてしまおう
昭和10年、「一目均衡表」を発表した一目山人という人は、相場を3つの理論で説明しました。
・時間論
・波動論
・水準論
この3つです。
そしてこれらの理論の根本になっている考え方が
「相場は、売り方と買い方の均衡が破れた方向に大きく動く」というものです。
「一目均衡表」の名前もこの「均衡」から来ています。
(そしてどうなるかは一目瞭然だからというのが、一目の語源です)
さて、3つのうち今回知りたい「波動論」は
チャートに表示されている「一目均衡表」の形を思い浮かべながらだと
混乱してしまいます。
いったん「一目均衡表」の形は忘れて、
まっさらな気持ちで「波動論」を見ていきましょう。
--------------------------------------------------------------------------
※均衡が破れるといえば、ブレイクアウトも。
『実際のトレードをみながら覚えたい「ブレイクアウト」トレード』
比べながら読んでくださいね。
--------------------------------------------------------------------------
※一目均衡表とは(
注1)
〇 「波動」の考え方の基本
余談ですが、FXやバイナリーオプションを「波動」で分析しようとすると、
管理人は思いっきり苦手意識を感じます。
たぶん、多くの人も同じように感じているのではないでしょうか。
これは、「波動」という言葉がそこらじゅうで無責任に使われているのも理由だと思います。
また、「エリオット波動」というものが別にあり、
その分析方法が難解なため初心者向けではないと感じてしまうのではないでしょうか。
難解で人によって言うことの違う「エリオット波動」と違い、
「一目均衡表」の「波動」の基本はシンプルです。
・基本は、「上げ」「下げ」「上げ」の3つの波動から構成されますよ
これが基本です。
------------------------------------------------------------------------------------
※エリオット波動と一目均衡表を比較してみたので、
「【ティータイム】ダウ理論、エリオット波動、一目均衡表、難しそうな3種まとめ」
こちらもどうぞ。
------------------------------------------------------------------------------------
この3つを絵にすると、図のようになり、
アルファベットの「N」みたいになります。
これが有名な
「N波動」(基本N波動)です。
同じレベルで語られる波動には「S波動」というものもあります。
※エリオット波動とは(
注2)
※波動論からみた2018年展望(
注3)
〇 とりあえずN波動をマスターしよう!話はそれからだ
一目均衡表の師匠に弟子入りするのでもなければ、
ひとまずさきほど説明した「N波動」だけ覚えておけば、
必要な人は自然に覚えていきます。
バイナリーオプションでは、
相場の流れをざっと見るために使うくらいかもしれません。
ただし
知っていると相場が読みやすくなるので、
なにごとにも有利になるはずです。
それに「エリオット波動」を後で知りたくなった時にも助けになります。
特に今後FXや株もやってみたい人には、ぜひ知っておいて欲しいのです。
〇 N波動はFXなどで利益確定の「めど」を見つけるために使います!
「一目均衡表」の世界には、N波動のほかにも波動があるし、
N波動の使い方も「利益確定用」だけではありません。
でもここでは、一度知れば後でずっと使えるので、
利益確定の「めど」を見つける方法を説明しますね。
「N計算の基本形」
これだけ覚えましょう。
基本通りの「上がる」「下がる」「上がる」を見て
FXの場合の利益確定の「めど」を見つける方法です。
図を見てください。
もしFXで「う」の位置で押し目買いをしていたとします。
すると、「あ」~「い」までの値動きと同じだけ上昇したところが「めど」になります。
図で言うと「え」のところです。
下降したときに戻り売りをしていたら、この逆になります。
ところでなぜ「めど」なのでしょうか。
あくまで「めど」であって利益確定の「目標」ではありません。
なので、これ以上トレンドが進んでいくかもしれません。
そのときは、トレードを続けても良いのです。
「めど」は、正しくは「均衡点」と言います。
「一目均衡表」でいう均衡点は、相場のバランスが取れた瞬間です。
なので、トレードの最終目標額とは少し意味が違うのです。
※均衡点とは(
注4)
〇 ハイローオーストラリアで「N波動」を使う2つの場面
(1)バイナリーオプションでは、トレンドを見てから「均衡点」(めど)をチェックしておいて、「均衡点に近づいたらいったん戦略を練り直す」という使い方をします。
(2)また、トレンドを作っているチャートが「均衡点」に向かっている間は、安心してその方向のバイナリーオプションを買うことができます。
たとえば、
「う」から「え」までの間が20分くらいなら15分のバイナリーオプションをして、
安心して見ていられるということです。
これも100%そうなるとは限りません。
でも知っていたほうが強いですよね(^^)/
※一目均衡表のトレンド分析(
注5)
〇 「N波動」まとめ
さて、「一目均衡表」を編み出した一目山人のお孫さんも
相場に関係するお仕事をされていて、
現在は本やメルマガを出されています。
「一目均衡表」を極めたい人は読んでみてもいいかも。
ただし、だいぶ難しい内容なので、
弟子入りの前にひとまずこの管理人のブログも読んでおいてくださいね((+_+))
最後に
「N計算の基本形」の計算式を書いておきますね。
言葉で説明したことをそのまま足し算と引き算にしただけのものです。
下降トレンドではこの反対になります。
N(え)=う+(い-あ)
上の図の例だと、こうなります。
1.2290の少し上でローソク足が低迷しているのがわかります。
「いったんこのあたりでトレードを休んだほうが良いかも」と判断できますね。
1.2290=1.1914+(1.2090-1.1714)
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。
この記事はテクニカルアナリスト協会の書籍に基づいて書いています。
※参考書籍「NTAA認定テクニカルアナリスト用 試験用テキスト」:日本テクニカルアナリスト協会
※参考書籍「日本テクニカル分析大全」:日本テクニカルアナリスト協会
次回から「一目均衡表」のお話です!
※一目均衡表入門(三世一目山人)(
注6)
--------------------------------------------------------------------------
※「一目均衡表」の特集記事一覧です!
『「一目均衡表」の「基準線」を完全マスター!すると気分が良い!』
『「一目均衡表」の「転換線」でゴールデンクロス!?』
『2本の「先行スパン」に込められた「一目均衡表」のエッセンス』
『「遅行スパン」は一目均衡表で最も大事とされています』
『意外と知らない「一目均衡表」の完ぺきな「三役好転」とは?』
--------------------------------------------------------------------------
■■■■脚注■■■■
(注1)一目均衡表(いちもくきんこうひょう)(野村證券)
(注2)エリオット波動(えりおっとはどう)(野村證券)
(注3)波動論からみた2018年の相場展望(日本テクニカルアナリスト協会)
(注4)均衡点(マネックス証券)
(注5)一目均衡表(マネックス証券)
(注6)一目均衡表入門|第1回
一目均衡表の原点[監修:細田哲生(三世一目山人)](FX攻略.com)