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「遅行スパン」は一目均衡表で最も大事とされています
更新:2020年08月30日
こんにちは!
NTAA認定テクニカルアナリストの管理人です!
「一目均衡表」もいよいよ「遅行スパン」のお話です!
最初は名前からしてなんだかわからないし、苦手意識を持っていました!
でも「売り」「買い」をはっきりと教えてくれる優れものです!
不思議だけど意外とシンプル、「遅行スパン」を使いこなしましょう。
目次
〇 「一目均衡表」ならではのライン「遅行スパン」とは
「一目均衡表」の「時間論」という言葉を思い出させてくれる、
「遅行スパン」。
このようなラインでした。
・遅行スパン:当日の終値を当日を含む26日前の位置に記入する
今のチャートの形を棒グラフにして、そのまま26日前までずらしていった形になっています。
もちろん、どの時間足でも同じです。
1分足なら26分前までずらして描かれます。
「一目均衡表」の作者の一目山人が
「26日の遅行スパン、これが最も大事」と言っていたのだそうです。
(しつこいようですが、なぜか日足じゃなくても一目均衡表は使える)
・「遅行スパン」は、現在の価格を26日前の価格と比較して売買タイミングを見つけるもの
こんなふうにもいえますね。では、どうやって売買タイミングを見つければよいでしょうか。
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※インディケータの設定変更はこちらも参考に
「点線を極める!「RSI」の70%、30%の意味と設定方法と使い方」
どんなオシレータにも応用ができますよ。
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※一目均衡表公式ページ(
注1)
※証券会社の簡単な説明「一目均衡表」(
注2)
※テクニカルアナリスト協会のトレンド分析(
注3)
〇 「遅行スパン」が教える売買タイミング「好転」と「逆転」
やっと
「好転」「逆転」という言葉が出てきました。
「一目均衡表」をプロが解説するときに、この言葉をよく言っていますね。
使い方はこうです。
(1)「遅行スパン」がローソク足を上回ってきたら「好転」で「買いシグナル」
(2)「遅行スパン」がローソク足を下回ったら「逆転」で「売りシグナル」
(3)「遅行スパン」とほかの4本の線との関係で相場の変化を分析する
(3)については、次回以降で書きますね('ω')ノ
今回は、(1)と(2)を極めましょう。
〇 「遅行スパン」の「好転」の意味と使い方
動きとしては移動平均線のゴールデンクロスを想像するとわかりやすいと思います。
図はMT4で比べたものです。
さて、
・「遅行スパン」がローソク足を上回ってきたら「好転」
なので、図の〇のところの場面です。
FXや株だと、ここが買いシグナルになります。
見た目が移動平均線の「ゴールデンクロス」によく似ていると思います。
ただしここに
「時間論」があります。
「遅行スパン」の「好転」は、別の表現をすると
「今の価格が過去のある場面の価格を上回ったときが買い時」ということです。
特に日足では、26日まえは約1か月まえです。
この心理的な区切りでもある過去と今とを比べるのです。
そして、過去よりも今のほうが強い!
ということで買い発動というわけです。
※
過去記事「MT4導入方法」
〇 「遅行スパン」の「逆転」の意味と使い方
次は「逆転」です。「好転」と反対です。
・「遅行スパン」がローソク足を下回ってきたら「逆転」
です。
図の〇のところです。
「今の価格が過去のある場面の価格を下回ったときが売り時」ですね。
さて、「逆転」ですが、FXでは反対の通貨が強くなっただけかもしれませんので、
他の通貨ペアと比べる必要があります。
半面、株などの現物を買う取引は、
心理としては「その株はもう上がらない、見捨てた」というものですので、
より過去の価格との対比が重要なのです。
もちろん、ハイローオーストラリアでも使えますので、
バイナリーオプションでの分析を次に見ていきましょう。
〇 ハイローオーストラリアで「遅行スパン」は使えるか?
「一目均衡表」のすべての要素を使ってトレードするのが一般的ですが、
試しに「遅行スパン」だけを使ってみましょう。
上の図のチャートは平日午後の
ユーロ/ドル(EURUSD)のものです。
1分足です。
ここまでは上昇していましたが、
なんとなーくダブルトップのようなトリプルトップ(三尊)のような形を作った後、
下げ始めています。
ピンク色に変更して見やすくした「遅行スパン」ですが、
下がってきて過去のローソク足にぶつかりそうになっています。
実はここまでは「遅行スパン」=「現在の価格」は跳ね返るかもしれず、
下回るかどうかは、わかりません。
ここが「重要な時間」であることだけが真実なのです。
(注意深く見ましょうということなんです)
もし、下に突き抜けたら、少し長めのバイナリーオプションで
「下」を買ってみましょう。
(さすがに心細いのでクイックデモを使います汗)
「遅行スパン」が下回るというのは、抵抗(レジスタンスライン)を下に抜けるのと同じ意味です。
なので、一時的な反動があるかもしれません。
その後安定して下にジワジワさがるのを期待します。
※
過去記事「チャートの形」
※
過去記事「トレンドラインとリターンムーブ」
〇 ハイローオーストラリアで「遅行スパン」を使うには
反転が強すぎて「3分」でも「5分」でも勝てない結果となりました。
その後はゆっくりと下がったので、見立てどおり(期待通り)です。
FXだったら何十分でもポジションを持てるので売りで利益が出そうですね。
この場合だと、15分のバイナリーオプションでは勝てています。
ハイローオーストラリアのトレード用に「遅行スパン」を使うには、
他のテクニカル分析と合わせて使うのが良いですね。
今回のユーロ/ドルの例でも、「遅行スパン」がローソク足を下抜けるときに、
はっきりと下抜けたポイントがわかりにくく見えづらいです。
相性のいいのは、もちろん「一目均衡表」の他の要素です。
そして、
「買われすぎ売られすぎ」を教えてくれるオシレーターをひとつで良いので表示させておくと安心です。
オシレーターで相性のいいのは(あくまで個人的感想)、MACD、RSI、CCIあたりでしょうか。
では、次回はもっと深い使い方です!ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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※次回とほかの特集記事はこちら
『意外と知らない「一目均衡表」の完ぺきな「三役好転」とは?』(次回)
『【ティータイム】「一目均衡表」の「波動」の基本と使い道を予習!』
『「一目均衡表」の「転換線」でゴールデンクロス!?』
『2本の「先行スパン」に込められた「一目均衡表」のエッセンス』
『ボリ平ドラゴンなど「一目均衡表」を使った攻略法のバリエーションと資料集』
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■■■■脚注■■■■
(注1)一目均衡表公式ページ
(注2)金融・証券用語解説 [一目均衡表](大和証券)
(注3)一目均衡表によるトレンド分析(基準線、転換線など)(日本テクニカルアナリスト協会)